カッちゃんに彼女が出来た。
それで、
お上品さを植え付けようと、
焼き鳥本陣『家康』に行きたいところを、
敢えて、
ワイン🍷レストランへと、
デートコースをとった。
彼女と向かえあってテーブルに着いてたら、
斜視の若いにいちゃんが来て、
赤ワインボトルとお猪口を持って来たが、
「気が付きませんで」と言って、
お猪口を持って帰った。
呆気に取られていたカッちゃんと彼女の前に、
斜視のにいちゃんは、
ワイングラス持って戻って来た。
にいちゃんが、
グラスにワインを注ごうとしたが、
完璧に、
グラスの横に中身を出したので、
カッちゃんが、
「服が汚れるだろ😡❓馬鹿な注ぎ方しやがって❗️」と怒鳴った！
にいちゃんは、
カッちゃんたちに背を向けて、
「お客様、大変申し訳ございませんでした」と詫びた。
カッちゃんはキレて、
「お前、どっち向いて謝っとんや😡⁉️」と声を荒げた！
にいちゃんはカッちゃんたちに向き直り、
「大変申し訳ございませんでした」と詫びたが、
カッちゃんたちは、
席を立ってレジに行き、
精算してもらった。
その際、
レジの店員に、
「いい店だね」と皮肉言った。
が、
店員には通用せずに、
「Twitterで好評価よろしくお願いします」と言われたので、
斜視のにいちゃん睨みつけながら、
彼女とともに、
店を後にした。
数日後。
カッちゃんがダチたちとモールでガヤり合いながら、
ブラついてたら、
向こう側から来る通行人の中に、
あの斜視のにいちゃんがいた。
にいちゃんはすれ違う際に、
カッちゃんに、
「大変申し訳ございませんでした」と頭を下げて、
通り過ぎた。
カッちゃんたちは、
不思議そうに、
にいちゃんを見送った。
数週間後。
カッちゃんは、
「鬼滅の刃」を観に映画館に来ていた。
用を足したくなったので、
トイレに入った。
そしたら、
個室のドアが開いて、
斜視のにいちゃんが現れ、
「大変申し訳ございませんでした」とカッちゃんにお詫びして、
出て行った。
カッちゃんは、
薄気味悪くなった。
数ヶ月後。
バイトで遅くなったカッちゃんが、
アパートの部屋へと帰って来たら、
部屋の前に、
斜視のにいちゃんが立っていて、
カッちゃんを見かけるなり、
「大変申し訳ございませんでした」とお詫びして、
歩き去ろうとしたが、
ガチギレしたカッちゃんが、
「許さねえからな！お前」と言い放った。
にいちゃんは悲しげにカッちゃん見つめ、
「許してくださらないんですね。わかりました。もうあなたの前には姿を見せません。あなたが寂しがっても知るもんですか！」と言って、
去って行った。
あんじょう、
斜視のにいちゃんが、
カッちゃんの前に、
現れることは無くなったが、
カッちゃんがそれで寂しがったことは、
一度もない！！