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当記事は、
再び、
50代銀行員の札金子(さつかねこ)が削除した記事を、
当ブログが復元編集して公開することになった。
札金子を紹介してくださった牧カオリさんに感謝いたします。
~
あたしは札の匂いが染み付いたオンナ札金子!
朝から晩まで札束と暮らすうちに、
風呂に入っても、
札の匂いが取れることはなかった。
銀行!!
天国と地獄があるところ。
この札金子は、
幾万の天国と幾万の地獄を見て来た。
銀行こそ、
金銭の神殿!
ここは、
人生の心臓部!
頭に磨きのかかる奴こそがここでのさばる権利を有する。
今、
🏧から、
たくさんの札を出したオヤジが、
「俺は彼持ちや!」と威張り、
近くにいる二十歳の若造に、
「いくらかくれてやるぜ!」と札であおぎながら、
ポケットから50円玉出して若造に渡した。
このオヤジが、
有り金すべてを引き出していることくらい、
この札金子はお見通しなのだ!
いわば、
文無しオヤジやな。
🏧には気弱そうな男が、
真剣な表情で二千円札を預金している。
支払いモンの残高不足で請求来て、
しぶしぶ払ってることも、
札金子は見破る!
この男は、
生活に困る。
おそらく、
スーパーの売れ残りの腐れ玉ねぎ買って飢えをしのぐことやろう。
ある男が、
あたしの窓口に、
50万円預金する為に、
通帳添えて提出した。
あたし札金子は、
この男に、
裏切りの匂いを嗅ぎつけたんやった。
それで、
猛スピードで札束数えつつも、
注意力ぎんぎんに目を見開いた。
そして、
犯罪の証拠を手にした。
この男は、
50万円の札束に、
10枚のDAISOのお札を混ぜていたんやった。
あたしは、
さりげなく、
頭取に電話して、
この男の処置を頼んだ。
そろそろ休憩したいと思ってたとき、
野太い猫撫で声が、
「交代の時間よ」と耳に聞こえる。
見ると、
デカい男が厚化粧して、
レディーススーツに身を包みながら立っている。
カツラがズレてることも知らないこの男は、
銀行員成りすまし強盗やったが、
頭取の通報で逮捕された。
来る日も来る日も、
金、金、金。
あたしの札束を数える同じ手が便所でケツを拭く。
けれど、
預金者どもは気にせずにゼニを預ける。
銀行レディと神社の巫女は、
大切なものにお仕えするということに共通の価値観があるのだ。
ここに札金子は真理を得た。
「金は失う為に手元に置かれているのだ」
多くのゼニを得て多くを失え!
これこそが経済社会のあり方なんやから!!
~
以上、
札金子(さつかねこ)の復元ブログ記事を、
牧カオリを通して、
札金子の許しの元に、
公開する!