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牧カオリ~湖面の輝きに魅せられて

2022-10-04 22:56:00 | 日記




牧カオリ。

二十代になったばかりにして、
レフティを湖に突き落とそうとして、
逆に自分が落ちた出来事から数ヶ月。
秋の気配漂う、
地方の綺麗な湖に足を運ばせ、
物悲しい日々の疲れを癒そうと、
湖面を見下ろす丘に立つ。

湖面は陽を反射する金色を、
秋風が揺らす、
自然の美学に、
牧カオリの感覚は、
びんびん感じた。

そして、
秋風に揺れる金色湖面を見ながら、
牧カオリは心に、
「私は人生がいつまでも黄金だと思っていた。なのに、黄金の価値は下落してはじけた」と、
悲しく呟いた。
「私の人生の湖面は現実問題の中で枯れ果てた。せめて、この湖の黄金は永遠に輝かないと」と、
更に心に呟いていた時、
自分が立ってるそばの木に蜂の巣を発見した。

牧カオリは鳥肌がたった。
蜂🐝はことのほか牧カオリの恐怖やった😬
歯がカタカタ鳴った。
が、
よくよく巣を見ると、
蜂🐝一匹の姿も無かった。
巣を捨てて、
蜂🐝は新たな旅立ちをしたのだろう。
そして、
思いがけない出来事に出会い、
日々が同じことではない事実を知る。
牧カオリは、
そう、
勝手に考えた。

と、
牧カオリの近くにレフティが現れ、
「ハチヤ❗️」と叫んだ!
牧カオリは絶叫して後ずさり、
丘から湖面に落下した。
すぐに、
「レフティ!勝手に歩き回るな!」と怒った少年の声が聞こえた。
「迷子になったのはハチヤだぜ!」というレフティの言い返しとともに、
二人の少年の揉め声の中、
牧カオリは湖から這い上がった。
そして、
ハチヤが蜂🐝やと警告したんじゃなくて、
ダチの苗字やったことをようやく知った。
けれど、
三度も自分を湖に落としたレフティに、
牧カオリは呪いをかけたが、
徒労に終わった。




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