海上自衛隊「空母」型護衛艦「いずも」
横須賀基地(神奈川県)に停泊中の護衛艦「いずも」(2021年7月18)。広い飛行甲板を備える海上自衛隊最大のヘリコプター搭載護衛艦「いずも」(全長248メートル、1万9950トン)。2018年閣議決定された新防衛大綱で事実上、最新鋭ステルス戦闘機F35Bを艦載機として運用できるよう改修し、「空母化」することが決定。洋上の航空戦力の基地であるとともに、有事や大災害時の司令部機能や、高い対潜水艦戦の能力も備える。
専守防衛上、攻撃型空母の保有は禁止されていて、政府は改修後も「ヘリコプター搭載護衛艦(DDH)」としているが、いずも型は就役当時から外観は軽空母そのもの。改修で「洋上の航空基地」として、有事には艦載機F35Bが発進し、精密誘導爆弾で空爆できる打撃力を備える。