タマリの 希望・日常・幸せブログ あ~今日も一日おもろかったい

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大地踏みしめ

2012-02-04 17:04:36 | おもろかったい
駅のホームベンチに腰掛け、見るともなしに人が歩くのを眺めている。

日本人の歩き方は欧米では評判が悪い。なんであんな歩き方するの?とまでいわれる。

数年前、日本の伝統的歩き方である(のだそうだ)摺り足を取り入れて評判になったオリンピックの陸上選手がいたけれど、そもそも骨格が違うのかもしれない。

自分たちと違うものを「おかしい」表現するのは世の常人の常なので、一概に欧米人に倣って日本人の歩き方が妙だと言うつもりは毛頭ない。

毛頭ない、けれど、この頃目につく歩き方があって、気になっている。
それはどのようなものかというと、まず膝を曲げている。そして歩いている間、一度も全く伸びることはない。そして若干しりをつきだし、前の方に重心を傾けてフワフワと歩く。そして、若い人に多い。

大地を蹴ってから、大地を掴むように踏みしめて歩く歩き方をする若者をあまりにも見かけないなあ。特に今朝はそうだった。

そこから、また妄想が広がってしまう。

竹内利晴氏に言わせると、歩き方は歩く人の精神状況を表す。そうしてみると、若者たちにとって今という時代はとても踏みしめられるような大地はどこにもということになる。
今の時代だけではないだろう。以前にも、「大学は出たけれど」といわれるじだいもあったし、江戸時代の次男三男にとっても状況は同じだったに違いない。

ところが、同じ若い人の中で、ある集団はなんと見事に大地踏みしめあるいている。

それは、乳飲み子を抱えた母親たち。私にとっては娘のような年頃の彼らは、きっと今も昔も現実を前にまず、自分の足の下の地球を掴まえて踏みしめてた立つ事から守るべきものを守るための地場を固めていったのだろう。