タマリの 希望・日常・幸せブログ あ~今日も一日おもろかったい

すっとこタマリのこれでもビジネスブログです。食卓の風景とともに,じわっと笑顔を届けます。

もう少し昔話をすることにします。

2013-08-31 09:03:46 | おもろかったい
おはようございます、と書いたら、時間がなくなり、店に来てこんにちはとはじめたらお客さんがいらっしゃり、ずっと時間がなくてこの時間(23時すぎ)になりました。ありがたい、まだ今日だ。

と、思ったら、なんと「草稿・未公開」野間間になっていました。
やっぱりただの・・・・・・

で、やっぱり、おはようございます。

ebc アトリエのカフェ担当、「カフェたまり」のオーナーで、陶話作家のクメタマリです。

さて、このところ、昔話に花が咲いたので、子どもの頃を思い出しました。
昨日、アトリエのメンバーにしみじみ語った幼い頃の夏を一くさり。

 3歳の頃です。思い出せるのは。その頃私は島根と山口の県境の山奥にいました。

隣りのうちは500メートル先、それも右側だけ。
左側には山のカーブが切り立っており、10メートル先は見えなくなっていました。

今でも思い出しますよ。

幼い私は、好奇心からその見えない先に何があるのだろうかと、小さな足でとことこ歩いていく。少しぎこちなく、まるで、「二人のイーダ」の小さな椅子みたいに。

しばらく歩いて振り返る。
大丈夫、家はまだある。

またしばらく歩く。緩やかではないカーブを少し曲がりかける。
大丈夫、まだそこに確かに家が見えている。

さらにもう少し歩を進める。
すっかり曲がり角は曲がりきってしまった。

そして振りかえったときに、もう、あの、懐かしい家は見えない。

そのとたん、周りにそびえている山が膨らんで覆いかぶさるように思える。
木々がこちらに倒れ掛かるように思える。風は、速度を増して、自分の周りを渦巻いている。草たちがささやき始めるのが聞こえる。台地が隆起してうごめき始める。

私はおののきながら後ずさりする。
ほんの数歩、戻っただけなのに、そこにはうちがあり、自然は元の穏やかさを取り戻す。


このときに、すでに子どもは、絶対というものがあることを知る。
自然という絶対神に逆らって人間は生きてはいかれないことを身に沁みる。

家に戻るその足取りは少し早足だけれど、来たときよりも心なしかしっかりと大地を踏んでいる。


犯してはならない、自然との対話の後で。