タマリの 希望・日常・幸せブログ あ~今日も一日おもろかったい

すっとこタマリのこれでもビジネスブログです。食卓の風景とともに,じわっと笑顔を届けます。

お久しぶりです。くだくだ独り言を書きます。

2014-03-26 12:56:04 | おもろかったい
おはようございます。
昼は「カフェたまり」夜は「おもてなし家庭料理たまり」の女将をやっています、陶芸家のクメタマリです。

 しつこいせきが止まりません。花粉の影響も絶対あると思います。


 夜中もせきをしているようで、目覚めの悪い、そんな今朝、ふと、口をついて出た独り言が、

「うちに帰りたい」

でした。


 言って、その場でちょっと驚きました。なぜならば、その時点で私がいたのは、自宅の自分のベッドの上だったからですよ。


   変でしょ? 今いるところがうちでなくて、どこがうちかしら??



 子どものころから、ほとんど2年単位で移り住んでいた私には、これといって故郷とか、実家とかいった概念がありません。


 しいて言えば、ごく幼いころ育った、今は無き山の中の親戚の家。

 
 萱葺きの平屋、大きな土間が広がって、暖房は囲炉裏のみ。家の中には牛と馬と、おもや続いた作業場の二階には蚕を飼い、軒下には鶏、ヤギ、ガスも水道もなくて、裏に質素な井戸があり、かえるがつがいですんでいました。洗濯は、家の前に広がる田んぼの真ん中のあぜをまっすぐ行ったところにある小川で行い、その小川にかかった丸太橋を恐る恐る渡ると山へと入っていくのでした。


 春も盛りになってくると、山には、ちょくちょく入りました。まず、山茶を摘みにじいちゃんに作ってもらった子供用のしょい籠を担がされていくのです。毎日のように入り、沢山集まった茶をばあちゃんがかまどに置いた鉄板の上で煎るのです。そうやって、一年分の茶を作り、保存。

 5月の声が聞こえると、同じようにしょった籠の中には、柏の葉が大量に入りました。

 秋に収穫した小豆をじっくりと煮て、米を石臼で丹念に引いたものに熱湯をかけてからつき混ぜたもちで包んで柏の葉でくるみ、蒸籠に重ねて蒸し上げます。


 甘いものなど口に入ることがなかったあのころ、山に入るのはとても楽しみでした。

もちろん、柏餅もですが、夏から秋にかけて、ゆりの花のおしべについている蜜は、今でも思い出すとにんまりするような甘さでした。


 でも、幼かった私は、ひとりで山に入ることは禁じられていました。大きなおにいちゃんたちは、存分に野山を駆け巡っていたのですが・・・・・


つづく・・・・