なお、お話は小説風にしているが、ここで行われているパソコンのアップグレードは現実に存在するものの話である。
兵庫県警特殊科学捜査部附属分析推進室研究室の内線電話がプルプルと鳴る。
電話に出たのはこの部屋の主、鳴門佐助だ。今日も糊の効いた白衣を着ている。この兵庫県警でもこれほどに白衣の似合う男はいない。
電話の主は にむだ
「もしもし、ナルさん、すみません。今先日教えていただいた部品が届きました。で、どうやったらいいものかとお聞きしたいんで、電話しました。お忙しいところ恐縮であります。」
電話口で敬礼をしても相手には見えない。
鳴門は少しゆっくり目の語調で答える。
「メモリは箱をあけて空いているスロットに挿すだけです。今どきはそんなに苦労しないはずです。メモリボードを挿すところの切れ目の位置にご注意してください。マザーボードに同じ形のメモリー基盤が刺さっていますからその横の開いたスロットですよ。」
「ビデオカードは3本のPCIのどこに挿してもよいですが、放熱とケーブル接続を考えて上の方がいいでしょう。これは、本体裏面そばの基盤にスロットがあるはずです。」
「メモリはとくに操作をする必要なく認識され自動的に動くはずです。ビデオも気にしなければOSまで起動してから操作をしてよいのですが、BIOSでビデオカードの優先をPCIに変更する必要がある場合もあります。これはBIOSの作りによるのでJ3022の説明書に記載があればそれに従ってください。普通は内蔵とビデオカードの両方を動かすこともできるのでモニタをビデオカード側につないで電源オンで画面はでるはずです。起動後は解像度が最低かXGAくらいになっているので、ビデオドライバをダウンロードして再起動してからディスプレイに合せて解像度の設定をしてください。
XPの場合はモニタの自動検出でアジャストされる場合もあります。」
「ビデオカードは、開発会社のサイトにいってダウンロードするようです。どちらも枯れたドライバが公開されているでしょう。 え、なに?ATI社のドライバCDが同梱されてるって?じゃあ、とりあえずそのドライバをインストールしてみてください。」
にむは、すこし興奮したように答える。
「はっ!了解しました。私、今日まで色々本を読み漁りましたので、それらを参考にやってみます。」
--------作業の概要--------
それぞれの作業で、本体サイドパネルをはずすときは必ず、電源コードを本体から抜いて、電源から完全にはずすことが大切である。
[メモリの増設]
eMchineの本体サイドパネルを取り外すと正面奥にマザーボードが見える。
マザーボードの上の方に見える大きなファンの右奥に、メモリースロットがあるので、少し差し込みにくいが、メモリーボードの上下をよく確認して、カチッと差し込む。
メモリを増設したら、認識されているかPCを起動して、コントロールパネル>システム>全般 でメモリー要領を確認する。496MB RAMと表示されている。
[video cardの取り付け]
PCIスロットのカバーの手前のネジをねじ回しで緩めて取る。video cardをスロットに差込み、先ほどはずしたネジでボード全体を固定する。
Video Card を差し込んだところ
ディスプレイを本体のソケットに挿したままパソコンを立ち上げる。
いつものようにデスクトップが表示されたら、アイコンのないところでマウス右クリック>画面のプロパティ>設定 でディスプレイの絵が二つ表示されているのを確認。薄く表示されているディスプレイ[2]をクリックして、下に表示されている「Windowsデスクトップをこのモニタ上で移動できるようにする(E)」の左にあるチェックボックスにチェックを入れるとvideo cardから映像信号が出るようになる。
パソコンを立ち上げたまま、ディスプレイコネクタをvideo cardのソケットに差し替えて、表示が出ていることを確認。とりあえず、Video Board が動いていることが確認できる。
ただ、表示が出るだけで、スタートボタンとか、ゴミ箱なんかは表示されていない、マウスポインタすら表示されない。
ディスプレイを本体側ソケットに挿しなおして、再起動。最初の画面が黒いときにすばやくBIOS Settingのために F2キーを押す。
Adviced>Cideo Configrationでリターン Primary Video Adapterでリターン上下キーで現在AGP になっているのを PCIに変更してリターン。そのままパソコンを起動する。
さて、これで、ディスプレイはVideo Board経由に変更された。
--------作業の概要終り--------
やれやれ、と小躍りする気持ちでにむはSecond Lifeのソフトを立ち上げてみた。
しか~しひがし、下のような表示が出て、ソフトは立ち上がらない。
にむは、中国語は流暢だが、英語は不得意である。また、鳴門に電話する。
「あ、それは、ビデオドライバが入っていないからでしょうね。さっき電話でおっしゃってたCDからビデオドライバをインストールしてみてください。」
とあっさりと答えられたので、再びにむはパソコンに向かう。
[ビデオドライバのインストール]
これは、簡単だ。Video Board に付いてきたATIのドライバCDをドライブに入れて、ソフトを起動するだけで、ドライバはインストールされる。ただし、途中でインターネット接続をするので、回線は維持したまま作業をする。
ドライバをインストールして再びパソコンを再起動。
どきどきしながら、Second Lifeを立ち上げる・・・果たして表示スピードは上がるのだろうか?
にむはどうなる・・。
さいごにつづく。
今回購入したVideo Cardの主な仕様
玄人志向 RD925-LP128C RADEON9250
ATI製RADEON 9250搭載
コアクロック:240MHz/メモリクロック:400MHz
DirectX 8.1、およびOpenGLをサポート
128MB DDRのビデオメモリ搭載(バス幅64bit)
RGB出力、DVI出力、TV-OUT出力機能付
LowProfile PCIおよび標準PCI対応
玄人志向サイトの商品ページ
http://kuroutoshikou.com/modules/display/?iid=21
兵庫県警特殊科学捜査部附属分析推進室研究室の内線電話がプルプルと鳴る。
電話に出たのはこの部屋の主、鳴門佐助だ。今日も糊の効いた白衣を着ている。この兵庫県警でもこれほどに白衣の似合う男はいない。
電話の主は にむだ
「もしもし、ナルさん、すみません。今先日教えていただいた部品が届きました。で、どうやったらいいものかとお聞きしたいんで、電話しました。お忙しいところ恐縮であります。」
電話口で敬礼をしても相手には見えない。
鳴門は少しゆっくり目の語調で答える。
「メモリは箱をあけて空いているスロットに挿すだけです。今どきはそんなに苦労しないはずです。メモリボードを挿すところの切れ目の位置にご注意してください。マザーボードに同じ形のメモリー基盤が刺さっていますからその横の開いたスロットですよ。」
「ビデオカードは3本のPCIのどこに挿してもよいですが、放熱とケーブル接続を考えて上の方がいいでしょう。これは、本体裏面そばの基盤にスロットがあるはずです。」
「メモリはとくに操作をする必要なく認識され自動的に動くはずです。ビデオも気にしなければOSまで起動してから操作をしてよいのですが、BIOSでビデオカードの優先をPCIに変更する必要がある場合もあります。これはBIOSの作りによるのでJ3022の説明書に記載があればそれに従ってください。普通は内蔵とビデオカードの両方を動かすこともできるのでモニタをビデオカード側につないで電源オンで画面はでるはずです。起動後は解像度が最低かXGAくらいになっているので、ビデオドライバをダウンロードして再起動してからディスプレイに合せて解像度の設定をしてください。
XPの場合はモニタの自動検出でアジャストされる場合もあります。」
「ビデオカードは、開発会社のサイトにいってダウンロードするようです。どちらも枯れたドライバが公開されているでしょう。 え、なに?ATI社のドライバCDが同梱されてるって?じゃあ、とりあえずそのドライバをインストールしてみてください。」
にむは、すこし興奮したように答える。
「はっ!了解しました。私、今日まで色々本を読み漁りましたので、それらを参考にやってみます。」
--------作業の概要--------
それぞれの作業で、本体サイドパネルをはずすときは必ず、電源コードを本体から抜いて、電源から完全にはずすことが大切である。
[メモリの増設]
eMchineの本体サイドパネルを取り外すと正面奥にマザーボードが見える。
マザーボードの上の方に見える大きなファンの右奥に、メモリースロットがあるので、少し差し込みにくいが、メモリーボードの上下をよく確認して、カチッと差し込む。
メモリを増設したら、認識されているかPCを起動して、コントロールパネル>システム>全般 でメモリー要領を確認する。496MB RAMと表示されている。
[video cardの取り付け]
PCIスロットのカバーの手前のネジをねじ回しで緩めて取る。video cardをスロットに差込み、先ほどはずしたネジでボード全体を固定する。
Video Card を差し込んだところ
ディスプレイを本体のソケットに挿したままパソコンを立ち上げる。
いつものようにデスクトップが表示されたら、アイコンのないところでマウス右クリック>画面のプロパティ>設定 でディスプレイの絵が二つ表示されているのを確認。薄く表示されているディスプレイ[2]をクリックして、下に表示されている「Windowsデスクトップをこのモニタ上で移動できるようにする(E)」の左にあるチェックボックスにチェックを入れるとvideo cardから映像信号が出るようになる。
パソコンを立ち上げたまま、ディスプレイコネクタをvideo cardのソケットに差し替えて、表示が出ていることを確認。とりあえず、Video Board が動いていることが確認できる。
ただ、表示が出るだけで、スタートボタンとか、ゴミ箱なんかは表示されていない、マウスポインタすら表示されない。
ディスプレイを本体側ソケットに挿しなおして、再起動。最初の画面が黒いときにすばやくBIOS Settingのために F2キーを押す。
Adviced>Cideo Configrationでリターン Primary Video Adapterでリターン上下キーで現在AGP になっているのを PCIに変更してリターン。そのままパソコンを起動する。
さて、これで、ディスプレイはVideo Board経由に変更された。
--------作業の概要終り--------
やれやれ、と小躍りする気持ちでにむはSecond Lifeのソフトを立ち上げてみた。
しか~しひがし、下のような表示が出て、ソフトは立ち上がらない。
にむは、中国語は流暢だが、英語は不得意である。また、鳴門に電話する。
「あ、それは、ビデオドライバが入っていないからでしょうね。さっき電話でおっしゃってたCDからビデオドライバをインストールしてみてください。」
とあっさりと答えられたので、再びにむはパソコンに向かう。
[ビデオドライバのインストール]
これは、簡単だ。Video Board に付いてきたATIのドライバCDをドライブに入れて、ソフトを起動するだけで、ドライバはインストールされる。ただし、途中でインターネット接続をするので、回線は維持したまま作業をする。
ドライバをインストールして再びパソコンを再起動。
どきどきしながら、Second Lifeを立ち上げる・・・果たして表示スピードは上がるのだろうか?
にむはどうなる・・。
さいごにつづく。
今回購入したVideo Cardの主な仕様
玄人志向 RD925-LP128C RADEON9250
玄人志向サイトの商品ページ
http://kuroutoshikou.com/modules/display/?iid=21