丹 善人の世界

きわめて個人的な思い出話や、家族知人には見せられない内容を書いていこうと思っています。

本の話

2009年06月11日 | 個人史
図書室に行くのは大好きで、図書の時間が楽しみでならなかった。
図書室にあったシリーズ物の話で好きだったのが、「タヌキの学校」というお話。学年毎にシリーズがあって、低学年ではタヌキの話やタヌキを飼う話なのだが、中学年以上になると擬人化してタヌキのクラスで起きる出来事の物語になっていた。全学年分楽しく読んだ。

時代が古くて、図書室には戦前の本もあったりした。算数の組合わせとかを扱った本なのに、プロ野球チームの対戦組み合わせで、チーム数が今と違ってリーグに7球団や8球団あったり。たとえば「高橋セネターズ」などというチームが健在の頃。まあ歴史の本でもあったりして、その本の内容以上にとんでもない発見もあったり。

当時一番面白かった本が「誰も知らない小さな国」。コロポックルという小人を扱った物語で、何十年も忘れられなくて社会人になってから文庫本を購入した。
次に面白かったのが、当時新刊本として入荷してきた「星の王子様」。今でこそ知らない人の方が少ないが、僕はこの本を読んだはしりだと思う。その直後、世間でも評判になり、TVの「笑点」では三遊亭円楽が自分のことを「星の王子様」と自称して一躍有名になり、中学に入るとなんと教科書に載っていて驚いたことがあった。

「星の王子様が」面白かったので、それと関係あるのだろうかと思って読んだのが「星の牧場」。全然関係ない本だったが不思議な世界の物語だった。数年後に寺尾聰主演で映画化されて知っている人もいるんだと感心したが。

5・6年の担任の先生が「芥川龍之介全集」を貸してくれて読み進めたこともある。小学生にはいろいろ難しい話が多かった。後にTVドラマシリーズで芥川龍之介シリーズがドラマ化されて、たくさん知っている話があって得した気分にはなったが。難しすぎて、結局全部を読み切らないうちに卒業になって本を返すことになった。ちょうど「河童」の途中だった。気になったので数年後文庫本で読み直した。今なら芥川の本もきちんと読めるとは思うのだが、なんとなくその気になれずにいる。

中学に入ったときに、週刊漫画雑誌はもうやめて、文学を本格的に読もうと思って、文庫本の後ろにある一覧表から、兄に推薦本を選んでもらってとにかく買いまくって読みまくった。乱読という奴か。それから自分の好みに合う本なども判るようになって選んで読むようにはなったが、若いうちは乱読も良い物だと思う。

担任教師

2009年06月11日 | 個人史
最初に入学した学校では1・2年がクラス替えなく持ち上がりで女の先生だった。途中で産休のため1学期間だけ産休講師の女の先生になったことはあったが。
転校した学校では2・3年がクラス替えなく持ち上がりのはずだったが、2年で女の先生だったのが3年では男の先生になっていた。おそらくは学年一の乱暴者がクラスにいたからなのかもしれない。もっとも途中で転校していったので何事もなかったのだが、正直担任の男の先生もホッとしていたようだった。

クラス替えのあった4年ではまた女のK先生になった。この先生はクラス中の子どもに好かれていた。なのに5・6年ではまた担任が替わり、男のK先生になった。
先にも言ったが、僕の人生、「K」というイニシャルにつくづく縁があるみたいだ。
この男の先生、校区内にあるお寺に住んでいる先生で、時々家を訪ねて遊びに行ったりもした。体育と算数が得意のようだった。僕なんかは好きな先生ではあったが、ときたまセクハラがあったようで、女の子からは嫌がられていたということを後に聞いたりもした。まあ昔から坊主と教師は嫌らしい物と決まっているような所があるが、二つ兼ね備えていれば二倍になるのかも。

中学校では1年では新卒の数学の男の先生、2年では前年まで障害児学級の担任をしていた女の体育の先生(ということで直接授業にかかわることはなかったが)、3年では音楽の女の先生が担任だった。でも中学時代に一番好きで、相性が良くて親しくさせてもらったのは担任でも何でもない初老の数学のI先生だったが。
だから卒業後中学校に行っても会いに行ったのはI先生ばかりだった。