丹 善人の世界

きわめて個人的な思い出話や、家族知人には見せられない内容を書いていこうと思っています。

外食

2009年01月06日 | 個人史
貧乏だった我が家では外食するということは滅多になかった。
ちなみにサザエさん等のマンガでは店屋物をしょっちゅう取る場面が出てくるが、そういったことも大人になるまではほとんどなかった。出前を取るなんて究極の贅沢でしかない。

そんな我が家でも、正月は初詣に出かけて、その日だけは外食を行う。まあ夜遅くに帰ることになるからしかたがないことだが。
一番多く行った店が中華料理店。大阪人では「551」だけで通じるナンバ蓬莱。いろんな支店があるがここが一番多かっただろう。中華料理だからテーブルに乗せて回して取る。たいていメニューは決まっていて、酢豚、肉団子、小エビの天ぷら、春巻きなど。かなり後にはチンジャオロースがこれに加わる。人数が多いから中華料理が一番分けられて食べやすいことがあった。

父は夏には必ずキリンのビール。銘柄指定で、キリン以外は飲まない。だから必ず注文前にキリンがあるかどうか尋ねる。ある時は確認したにも関わらず別の銘柄が出てきて突っ返したこともある。キリンが無いときは生ビールにする。正月だと日本酒を2合。これは銘柄にはあまりこだわらない。甘口でも辛口でも。ちゃんぽんは絶対にしない。

百貨店の大食堂に行ったときもあるが、人数のテーブルが確保できないから滅多に行かない。

ある時に大阪市内の某料理屋で(某どころか、どこに行ったのか名前も知らないが)すき焼きを食べようと言うことで入ってはみたが、入ってから値段がめちゃくちゃ高いことがわかって、険悪な雰囲気に。で、入ってしまったから仕方がないという母に対して、嫌だったら止めたらいいという父とで喧嘩が始まって、店を出ることに。店の人はおろおろしていたが、上等のすき焼きを食べ損ねたことだけが印象に残っている。


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