ひびこれこうじつ

とりとめなく、日々の覚書です。

辻本玲とフィンランド展

2019-06-09 18:29:13 | art
午前中、ぽんぽんのリクエストで松屋銀座のフィンランド展へ。
どうでもいいけど、フィンランドの品物、いちいち高いっ!
お昼にトナカイのソーセージと、ベリーソースの肉団子のセット、鮭のクリームスープ、シナモンロールを、ぽんぽんと分けて食べた。トナカイのソーセージは結構びびったけど、スパイスが効いてて、特に匂いもなかった。ベリーソースは美味しいけど、
「やっぱり醤油が美味しいと思う」
と言ったら、ぽんぽんに、つまらないやつだ、というような顔をされた(気がする)。
それにしてもファストフードみたいなブースなのに、これもいちいち高い!!
その後松屋の呉服屋さんを冷やかして、トッパンホールの、辻本玲さんのチェロコンサートへ。

無伴奏チェロ組曲第2番
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第5番
ドビュッシー:チェロ・ソナタ
R.シュトラウス:チェロ・ソナタ

バッハは文句なく圧倒的に美しい。
ベートーベンのソナタは気持ちよすぎてほとんど寝てた。勿体無いことをした。
辻本さんのチェロの音はとてもダイナミックで大きいと思うんだけど、どうなんだろう。ホールのせいかしら。他の人のチェロも生で聞いて見たいなあ。
チェリストにとって、バッハの無伴奏は旧約聖書、ベートーベンのソナタは新約聖書と言われるそうだ。
ドビュッシーはどう聞いていいのかいまひとつ分からなかったが、シュトラウスは元気溌剌で、楽しかった。なんでもシュトラウス19歳の時の作品だとか。
曲紹介をしてくれる辻本さんは、チェロの音とは裏腹にシャイで、チェロを片手にもじもじしながら、申し訳なさそうに話す。アメリカ育ちのはずなのに、なぜか関西弁。

ぽんぽんもかなり寝てた。
「結構大きな音なのに、こんだけ寝られるって……」
と、妙なところに感動していた。でもわかるw

アンコールは、発売されたCDに収録された曲を、
「次は……」
「え、次は……」
と大変気前よく、次々と弾いてくれた。
ラストの、CDのタイトルにもなったピアゾラのオブリビオン(忘却の意味らしい)は思わずうっとり。