午前中は着付けサークル。ようやく半幅帯が結べそうな未来が見えて来た。
午後、ぽんぽんの代理で造型教室のヒグマ先生にバレンタインのチョコと沖縄土産を届ける。ヒグマ先生のホワイトデーは毎年ほぼ10倍返し、しかも、先生、どこで買って来ましたか?というくらい奇抜なスイーツを用意してくれるので、楽しみなような、でもあんまり美味しくないから、普通のください、と言いたいような(だって去年なんて、タバスコチョコとかなんだもんな)。
帰宅して、母と協力して雛人形を出す。
父と母がぽんぽんに買ってくれた雛人形は、品のいい立ち雛で、15分もあれば飾れるけど、私のご幼少のみぎりに祖母が買ってくれたお雛様は、当時の流行の七段飾り。飾るのもしまうのも、ほぼ半日仕事になる。めんどくさいので毎年は出さないんだけど、出すと母が喜んでくれるのはわかってるので、気合を入れて出すことに。
母はこのお雛様を出すたびに、
「私は立ち雛が欲しかったんだけど、買いに行くときにおばあちゃん(母にとっての義母)がついて来て、絶対に七段じゃなきゃダメだって譲らなくて、本当にあのおばあちゃんは、頑固で見栄っ張りで……」
と、笑う。
笑いながらも少しは怒ってるんだろうなと思うので(じゃなかったら毎年言わないよねw)」、私もその度に、
「そうねえ」
と聴きながら聖霊に委ねて、
「まあ、ぽんぽんにいい立ち雛を買ってあげられたからよかったじゃん」
と言う。
豊かで贅沢な時間に感謝。
遅くに帰って来たぽんぽんは、
「あ"ーーーーー疲れたー」
と言いながら二階に上がって、お雛様を発見して、
「おー!出したんだー!」
七段飾り、総勢15体の人形のお出迎えに、ちょっと元気が出たらしい。
1970年代初頭のお雛様、随分古びてしまったけど、まだまだ活躍中。