いきけんこう!

生き健康、意気兼行、粋健康、意気軒昂
などを当て字にしたいボケ封じ観音様と
元気印シニアとの対話。

月が演出した大宇宙の桧舞台、金環日食

2012-05-21 22:35:08 | 時の話題
国内で25年振りに観られる金環日食に期待を膨らませる人が、JAXA相模原キャンパスに集まっています。



キャンパスの室内に展示されている「はやぶさ」模型の背後にもその姿が窺えます。



6時頃には五月晴れだった空も、徒歩でキャンパスに着いた7時13分、金環日食の桧舞台は、雲の緞帳に遮られています。



月が演出する檜舞台を実況中継するJAXAスタッフの表情も曇りがちです。



7時25分、分厚い雲の切れ間に第2接触を迎えようとしている日食が姿を現したとき、世紀の一瞬を観察に訪れた約400人から一斉に歓声が沸き起こります。



それも、束の間のことでした。
曇天の空を蔽う雲の流れは速く、意地悪雲は桧舞台に幕を引き、地球上からの視野を遮るのです。



そんな状況の中で、地元の観察者に混じって外国人観測者は、月縁が太陽の輪郭の内部に完全に含まれる瞬間、食甚(しょくじん)を狙っています。



5月20日、減光フィルターを購入するためヨドバシカメラに立ち寄ったのですが、19日に入荷したフィルターは完売し在庫なし。そんな事情もあって、食甚の撮影を諦めた元気印。しかし、第2接触は、陽光を減光する雲のお陰で無事撮れました。モノクロの食甚には、滋味があります。

「負け惜しみ半分、本音半分ですね。元気印さん」



見事なリングの後ろから聴こえてくる、ボケ封じ観音さまの呟き。7時34分のことです。

負け惜しみ半分の心境で強がっていると、実況中継しているJAXAスタッフのモニターに映された月の桧舞台が目に留まり、その映像を拝借します。



狙い通りの撮影に成功したであろう外国人取材スタッフは、ノートPCのキーを叩き記事を送信している様子が窺えます。
桧舞台を観に来た人へインタビューしていたのが、右端でマイクを持っている女性。

「元気印さんもインタビューを受けましたね」



一番奥に見えるのは、JAXA相模原キャンパスに野外展示されているロケット。
世界最大の能力を有する個体燃料ロケットM-V2ロケットの実物(右)とM-3S2ロケットの原寸模型(左)です。





雲の切れ目から垣間見える日食は、ブラックホールを連想させ、M-V2ロケットに乗って、探索に行きたくなります。
五月晴れの空に観る桧舞台より、気まぐれ雲の切れ間に観えるそれの方が、神秘的で想像力を膨らませてくれます。



なにはともあれ、通常よりも登校時間をはやめた、JAXA相模原キャンパスの間近にある小学校では、体育館に設けた大きなモニターに金環日食の進行状況を映して、それをJAXAの専門家が解説する力の入れようでした。



JR横浜線「淵野辺駅」の改札口正面に設けてある看板からも、『はやぶさの故郷』を実感させられます。






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