いつも、何時も同じ散歩道ではチャッピーも飽きると考えて、今朝は散歩コースを変えます。
拙宅周辺の家の周りには柵が設けてあり、庭付きの一戸建が一般的です。ピンクなバラ・上総小町が咲いていた拙宅の隣もその類ですが、道路に飛び出しているアブチロンに出会ったのは、木製柵のお陰です。
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ブロック製の垣根であれば、このような機会に恵まれなかった。じいっと庭に物静かに、しとやかに咲いているだけで、チャッピーと散歩する元気印と出逢う機会もなかったでしょう。
さて、玄関前の落ち葉を寄せ集めているご亭主に、
「お早うございます。垣根から飛び出している赤く小さい花、珍しいですね。何という花ですか?」
「・・・。調べておきます」
先を急がせるチャッピーは綱を引っ張ります。またの機会にでもと伝えて散歩を再開します。それから暫くして、先ほどのご亭主が小走りに追ってきます。
アブ・・・としか聞き取れません。
「アブ・・・ですか」
「アブチロンです」
と言い残して、ご亭主は笑みを浮かべて足早に立ち去ります。
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チャッピーを連れた散歩の途中だったので、近所の誼との思いから、おそらく奥様に確かめられて、元気印とは初対面であるのにも係わらず教えてくれたのでしょう。早起きは三文の徳となりました。有難うございます。
100種類ほどあるアプチロンは、熱帯から亜熱帯に掛けて分布しており、1年草、多年草、低木まであって、小花系、ベラ大輪系、ノーマル系に分類され、ウキツリボクは半蔓性に属していました。ここには、ウキツリボクのほかにウキツリボク・ウアリエガムツ、ピンクカメレオン、ケンティッシュベルの種名があり、他の系統にも複数の種名が見受けられます。
散歩で出会った花は、アプチロンの代表品種であるアプチロン・メガポタミクムのようです。
というのは図鑑と写真を比べて同定(どうてい)しただけだから。上総小町のような例もあるので、素人判断だけでは不安があります。それに、花の名前を教示してくれたご亭主も「アプチロン」のみでした。別名を「ウキツリボク(浮釣木)」と呼んでいる。
それを承知でもう少し筆を進めます。
釣鐘形の赤い萼(がく)と黄色い花を組み合わせたアブチロン。
上総小町の萼は、開花時期が近くなるに従い、花が咲きやいように外側に倒れ、花弁の根元を緩めています。浮釣木は花弁が萼を押し開き、雄しべを全身に纏った雌しべの花柱が釣鐘型の萼を押し開けているように見えます。花柱の生長が、花弁の開花を促しているのでしょうか。
チャッピーとの散歩から帰宅後、太陽が写真撮影に手ごろな高さに昇ったので、メガポタミクムと再び出逢う算段をします。
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秋の陽光をいっぱい浴びて木柵土台のブロックに影を映しているアブチロン・メガポタミクム。
恵まれた環境の中ですくすく成長している様子が窺えます。自らの花言葉を糧にしてすくすく育つ浮釣木との出逢いでした。
この屋のご亭主、奥様、傍を通る近所の方々、そして元気印などから温かい愛の眼差しを受け、それに抱擁されたアブチロン・メガポタミクムは、辛卯(かのとう)に未練など残さず、花の生涯を終えることでしょう。
拙宅周辺の家の周りには柵が設けてあり、庭付きの一戸建が一般的です。ピンクなバラ・上総小町が咲いていた拙宅の隣もその類ですが、道路に飛び出しているアブチロンに出会ったのは、木製柵のお陰です。
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ブロック製の垣根であれば、このような機会に恵まれなかった。じいっと庭に物静かに、しとやかに咲いているだけで、チャッピーと散歩する元気印と出逢う機会もなかったでしょう。
さて、玄関前の落ち葉を寄せ集めているご亭主に、
「お早うございます。垣根から飛び出している赤く小さい花、珍しいですね。何という花ですか?」
「・・・。調べておきます」
先を急がせるチャッピーは綱を引っ張ります。またの機会にでもと伝えて散歩を再開します。それから暫くして、先ほどのご亭主が小走りに追ってきます。
アブ・・・としか聞き取れません。
「アブ・・・ですか」
「アブチロンです」
と言い残して、ご亭主は笑みを浮かべて足早に立ち去ります。
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チャッピーを連れた散歩の途中だったので、近所の誼との思いから、おそらく奥様に確かめられて、元気印とは初対面であるのにも係わらず教えてくれたのでしょう。早起きは三文の徳となりました。有難うございます。
100種類ほどあるアプチロンは、熱帯から亜熱帯に掛けて分布しており、1年草、多年草、低木まであって、小花系、ベラ大輪系、ノーマル系に分類され、ウキツリボクは半蔓性に属していました。ここには、ウキツリボクのほかにウキツリボク・ウアリエガムツ、ピンクカメレオン、ケンティッシュベルの種名があり、他の系統にも複数の種名が見受けられます。
散歩で出会った花は、アプチロンの代表品種であるアプチロン・メガポタミクムのようです。
というのは図鑑と写真を比べて同定(どうてい)しただけだから。上総小町のような例もあるので、素人判断だけでは不安があります。それに、花の名前を教示してくれたご亭主も「アプチロン」のみでした。別名を「ウキツリボク(浮釣木)」と呼んでいる。
それを承知でもう少し筆を進めます。
釣鐘形の赤い萼(がく)と黄色い花を組み合わせたアブチロン。
上総小町の萼は、開花時期が近くなるに従い、花が咲きやいように外側に倒れ、花弁の根元を緩めています。浮釣木は花弁が萼を押し開き、雄しべを全身に纏った雌しべの花柱が釣鐘型の萼を押し開けているように見えます。花柱の生長が、花弁の開花を促しているのでしょうか。
チャッピーとの散歩から帰宅後、太陽が写真撮影に手ごろな高さに昇ったので、メガポタミクムと再び出逢う算段をします。
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秋の陽光をいっぱい浴びて木柵土台のブロックに影を映しているアブチロン・メガポタミクム。
恵まれた環境の中ですくすく成長している様子が窺えます。自らの花言葉を糧にしてすくすく育つ浮釣木との出逢いでした。
この屋のご亭主、奥様、傍を通る近所の方々、そして元気印などから温かい愛の眼差しを受け、それに抱擁されたアブチロン・メガポタミクムは、辛卯(かのとう)に未練など残さず、花の生涯を終えることでしょう。
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