いきけんこう!

生き健康、意気兼行、粋健康、意気軒昂
などを当て字にしたいボケ封じ観音様と
元気印シニアとの対話。

雀の親子 その1:平成の舌切り雀

2012-06-15 20:12:52 | 四季折々の風景
我が家の屋根に営みの場を設けたスズメの番のことは、積雪のあった翌日(24.1.26)に書きました。



 ♪♪
  すずめ すずめ
  お宿は どこだ
  チチチ チチチ
  こちらで ござる

首をすくめている番の宿は、中央の置くにある雨樋にあります。



写真の前下のベランダの外塀の上に角パンの耳を細かくして置いておくと、パン屑を見付けたあの夫婦スズメは、これ幸いに餌場に変えてしまいます。



「餌場を提供した元気印さんは、ほんの気まぐれでしょう。でも、突然出現した餌場をスズメの親子が、毎日の生活にどのように利用するかは、提供者の心がけ次第ですよ」

耳が痛いボケ封じ観音さまの忠告が聞こえてきます。

釈迦に説法です。スズメの繁殖時期は3月から8月頃といわれ、天敵から逃れる手段として、人が生活する傍で繁殖を行う反面、人に対する警戒心は一方ならず強く、ベランダに寄ってくる物好きスズメを見かけたことはありません。

さて、ベランダの外壁上のパン屑を見つけたのは、おそらく今年生まれの若スズメでしょう。オスかメスかの判別はできませんがピー太郎と命名します。そのピー太郎が先に飛んできて親が来るのを待っている。
そこへ、後を追うように飛来した母親、チュンコは、大き目のパン屑を銜えて、ピー太郎を見上げる。横目で母を見下ろすピー太郎。



粉末状にしたパン屑はチュンコが啄ばんでしまい、ピー太郎に与えないけども、塊状になっているそれは、わが子の食べ物として与えること、チュンコが先に餌場に来たときは「チュン」と一声、少し間を空けて「チュン」と鳴き、ピー太郎へ呼びかけることなどが、この親子の行動を観察して分かってきたのです。



ピー太郎にパン屑を与えたチュンコは、餌離れをしない息子がパン屑を食べ終わるのを待っているかのように窺えます。



  ♪♪
   おじいさん おいでなさい
   ごちそう いたしましょう
   お茶に お菓子
   おみやげ つづら

フランスの曲に歌詞をつけた「すずめのお宿」。
日本の昔話にある、すずめの恩返しをもじった歌詞のようです。

 「おみやげ つづらの歌詞からも、わかりますね。急ごしらえの餌場を作ったのは、下心があってのことですか?」

 「古稀を迎えた欲張り爺さんにでもなってみたい・・・な」

 「平成の舌切り雀も、面白いかも知れませんよ、元気印さん」

なにはともあれ、ベランダに設けた餌場で採餌する行動を繰り返したチュンコは、パン屑とは違う食べ物を探しに何処かへ飛んでいきます。

嘴にパン屑を覗かせているピー太郎は、母が飛び去った方向を暫く凝視していたのですが、意を決して、母親の後を追うように飛び去りました。



ところで、ピー太郎が、自分が生まれた巣のある雨樋へまっすぐに戻ることは極まれです。
餌場から巣の反対方向へ飛び立ち、時間を置いてから巣へ戻っている様ですが、その様子を観察したことはありません。

パン屑を餌にしてスズメを誘惑した元気印は、ベランダの餌場から飛び立ったピー太郎のあとを追いたいけれど山もない。
家庭菜園の近くにある林に「つづら」を隠す場所も見当たらない。
その前に、何を理由にしてピー太郎の舌を切るのか? それが問題だ。
 
 「平成の舌切り雀は、夢物語でよかったですね」

ボケ封じ観音さまは、今日も冴えています。





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