言語聴覚士の独り言

言語聴覚士の日記

雨男と晴女

2020-05-16 07:43:00 | 日記
私は雨男です。
正確に言うと、妻と結婚するまでは。
どのくらい雨男かと言うと、小学校、中学校、高校すべての修学旅行が大雨。専門学校時代タイに旅行した時はマウイ島の滞在期間5日間、雨季が早まり全て雨などなど。
妻は結婚してから私の雨男が治ったから晴女と自負しています。

よく考えると、私には小学校、中学校、高校が同じ友人がいます。タイへの旅行も友人と行きました。友人達も雨男と思っているのでしょうか。
妻と結婚してからも楽しみにしていたキャンプが雨で中止となった事もありました。
天気は私だけでなくその地域にいた人、全員で共有しているはずです。それなのに、なぜ雨男と晴男に分かれるのでしょうか。

よくよく考えると、物事をポジティブに捉えるタイプの人が晴男・女、ネガティブに捉える人が雨男・女と言っている事がわかります。
大雨の修学旅行でも楽しかったと捉えてる人と雨で楽しみが減ったと捉えてる人の違いです。
つまり、どんな状況でも楽しかったと記憶する人と状況のせいにして楽しみが減ったと記憶する人の違いです。

記憶は感情を伴う記憶が短期記憶に残りやすく、よく使う記憶が長期記憶に残りやすいといわれています。
物事をポジティブに捉え、ポジティブな感情とセットで短期記憶に残し、ポジティブな感情とセットでよく使い長期記憶に残す事ができれば長期記憶はポジティブな物ばかりになります。
長期記憶=過去の自分です。

そして、長期記憶は変える事ができます。つまり、記憶を使う時にセットになっていたネガティブな感情をポジティブな感情に変えると記憶自体もポジティブに変わっていきます。
雨で残念だった修学旅行も思い出す時に部屋で一日中トランプをした楽しかった思い出とセットで思い出すと修学旅行の記憶もポジティブな記憶へと変わっていきます。
極端に言えば、いじめられていた記憶もなかば強引にでもポジティブな感情とセットで思い出すとポジティブな記憶になっていきます。
起こった出来事は変わりません。でも、その出来事をどう捉えるかで人生が変わります。

ニュースキャスターは天気予報を伝える時に大雨になる予報でも「今日は悪い天気になるでしょう」とは決して言ってはいけないそうです。雨を悪いと捉えない人もいるからです。

私は冒頭で雨男と言いましたが、もう卒業しました。

今日は雨。楽しい一日になるに決まってます(^_^)

リハビリテーション

2020-05-15 06:35:00 | 日記
昨日、事務所に1本の電話がありました。
新型コロナの感染を危惧して訓練をお休みされていた方のご家族からでした。
感染拡大も少し落ち着いたから訓練を再開して欲しいという連絡でした。
私は毎週、お手紙と自主訓練をお渡しはしていたのですが(ポストイン)困らずにできていたのか心配だったので、利用再開の連絡があり嬉しく思いました。
同時に、その方は基礎疾患方あり、感染すると命の危険があるので身の引き締まる思いもありました。

リハビリはほとんどの場合、短期的には行わなくても命に別状はありません。時に言語訓練は。
それなのに感染リスクは下がっているとはいえ訓練再開していただけることに感謝です。絶対、少しでもお役に立ちたいとメラメラと燃えます。

私はリハビリは自分らしく生きることを取り戻すための手段だと考えています。手段なので、やらなくて自分らしく生活できるならやらない方が良いと思います。
時間には限りがありますから。

時々、リハビリ(動ける方で受容的なリハビリ)が生きがいになってる方がおられます。手段が目的になってしまっているので、そうなる前はどのような目標、目的があったのか、そうなる前にリハビリ提供側ができる事がなかったのかと考えます。

『自分らしく生きる』は病気のあるなしに関係なく難しいと私は思います。
病気になりリハビリが始まったとたん、「〇〇さんのやりたい事は何ですか?」と聞かれても面食らってしまいます。

何でもない普段の生活が遅れる事がどんなに幸せで、病気によりそれができなくなる不安や失望は想像を絶っします。

何でもない普段の生活が送れるように、自分らしく生きることってどういう事かと考える心の余裕ができるようにお手伝いするのが私の仕事かなと思います。



新型コロナウイルスと戦争

2020-05-14 06:15:00 | 日記
私が担当させていただいているご利用者の約半数が戦争経験者です。
昨日、84歳の女性と訓練をしていました。今の時期、必然と話題は新型コロナウイルスの話になります。
私「怖いですね」
女性「そうやね。」
私「見えないから、恐怖も増大するんですかね」
女性「どうやろ。」
私「自分が生きている間にこのような怖い経験をするとは思いませんでしたよ」
女性「そうやね。私は戦争を経験してるからね」
私「‥‥‥」

ここから戦争の話をして下さいました。
食べる物がなく、芋のツルを食べた話。
空襲にあい、家族と逸れた話。
焼夷弾で沢山の人が亡くなった話。

新型コロナウイルスと比べてても何も意味ない事ですが、経験の壮絶さとしては戦争の方が、はるかに大きいです。
しかも、戦争は100%人為的な物です。
今、国の対応に様々な議論がなされています。正直、私も頼りなく感じる時もあります。しかし、頼りなくても間違いでも国民にプラスの方向を向いて国は対応はしようとしている。きっとそうであると願いたいです。
戦争は国の為に国民を犠牲にした側面も大きかったと思います。

今年で戦争が終わり75年になります。
今までこの女性を含む多くの先輩方が大きな試練を乗り越えて、ここまで豊な日本にしていただいた事に心底感謝の念が生まれました。
また、これからの未来の為に今の危機を、皆んなで協力して危機の乗り越え方の見本となるように乗り換え、経済的復興も目指したいですね。

メラビアンの法則

2020-05-13 06:34:00 | 日記
うちの会社では、感染対策で、同じ職種が2名以上いるので、2チームに分けて勤務しています。
なので、直属の上司に直接会うことはありません。
このセパレート勤務が始まって、もう1ヶ月になります。初めは何も感じませんでしたが、最近では2つ感じることがあります。
①電話やLINEするほどではないが、普段、顔を合わせた時にしていた会話が非常に大切だということ
②zoomやLINE、電話でもコミュニケーションの雰囲気や熱量がわかり難いということ
一つ目はちょっとした疑問や確認したいことが直ぐに解決せずに不安感につながってしまっています。
これは、私のすぐに人に頼って解決しようとする悪い癖を直すいい機会だと捉えています。自分で調べ、自分で責任を持って仕事に臨んでいきます。
二つ目は例えば上司から『あの書類どうなっている?』とLINEが来た場合、緊急性や重要性、もっと言えば上司の機嫌などが分からない為、どのように返答したらいいのか迷ってしまいます。つまり、LINEは文字だけ、電話は声だけのやりとりで内容と熱量(重要性や緊急性や機嫌など)を理解して伝えることは非常に難しいと感じます。
メラビアンの法則という法則があります。
これは話している内容、顔の表情やトーンに矛盾するやり取りがあった場合に、どの情報をもっとも参考にしたかを計測しました。たとえば、好意的な内容を口では言っているのに、顔の表情は嫌悪の表情を浮かべている…というようなやりとりです。
その結果、言語情報が7%、話し方などの聴覚情報が38%、見た目や表情などの視覚情報が55%となり、非言語コミュニケーションが大事であると結論づけたというものです。
つまり、伝える側と受ける側で熱量が同じであれば問題ないのですが、例えば伝える側はただ聞いただけで、受ける側は怒られていると感じてしまうなど、誤った熱量で伝わる可能性が高いということです。
これは伝える側が絵文字や文字の加工、クッション言葉の使用によって熱量を伝える工夫が必要です。また、内容によっては伝えるツールを変更する必要があるかもしれません。

私の場合は①②とも自信の欠如と根はネガティブという性格がこの非常事態で顔を出してきたと感じています。
成長できるチャンスと捉えて頑張ります(^-^)

頭痛

2020-05-12 06:06:00 | 日記
昨日、一日中首が痛くて頭痛がしていました。
仕事はできていたので大したことはありませんが。
原因はきっと、一昨日子どもを抱っこで昼寝させて、布団に置くのに苦戦してしまい、長時間抱っこをしていたせいだと思います。
頭痛があると、普段より怒りやすくなる(妻に指摘されて気付きました。反省です)。集中力が低下しやすくなる(本をゆっくり読めませんでした)など、頭痛が直接の原因ではないが問題が生じてしまいました。つまり頭痛が一次障害で易怒性の向上、集中力の欠如が二次障害ですね。
このことは臨床でも忘れてはいけないと強く思いました。
脳血管障害などで脳にダメージを受け、高次脳機能になり、集中力の欠如や易怒性の向上がみられるケースがあります(一次障害)これと身体のどこかに痛みがある(私の場合は頭痛)など別の原因で集中力の欠如や易怒性の向上が起こっている(二次障害)を分けて評価しないとアプローチの方法を誤ってしまいます。
表面に出ている症状は一緒でも原因はまったくの別かもしれないと思い、心身全体をみて評価する必要があると頭痛が再確認させてくれました。
元々の原因の甘えん坊の子どもに感謝です(^_^)