光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

鎌倉近代美術館 最後の展覧会

2016年08月20日 | アート 建築・庭園

 今年(2016年)1月23日に行った鎌倉近代美術館の、かなり遅いアップです。
正式名称は神奈川県立近代美術館 鎌倉館(略称 カマキン)といい、行った日の1週間後、閉館と
なりました。

 入口に掲げられたパネル写真、1951年の開館当時のもの。
1951年といえば、私の生まれた年だ。

 当時の建築としては、モダンだった。

 

 

 展覧会看板は、古賀春江と松本俊介の作品がメインヴィジュアル

 

 

 

 鎌倉市雪ノ下の鶴岡八幡宮境内に建つ鎌倉館は、日本で最初の公立近代美術館として1951年に開館。

設計は、20世紀を代表する建築家ル・コルビュジエの愛弟子、坂倉準三(1901-1969)によるもの。

師のル・コルビュジエが設計した国立西洋美術館が、このほど世界遺産に決定、そういえば、両方の

美術館には共通するものを感じます。

調べると、「無限発展の美術館」という師が打ち出したコンセプトにもとづいて、両美術館は設計さ

れていました。

 

 

 

築後、65年となり鶴岡八幡宮との土地賃借契約満了で、閉館となったもの。
当初は、契約通り、更地にして返還する予定だったらしいが、各方面からの
要望で、耐震補強をして保存することが決まったとのこと。

 

 

 展示を見終えて、2階から庭園を撮影。

 

 

 

 

 

 

 1階から、別棟方向を撮影。 八幡宮の鳥居なども見えます。

 

 

桂離宮のような、建物と庭園との関係を研究した成果が反映されています。

  

 

 

展示のほうは、松本俊介の《立てる像》が素晴らしかった。 館内は撮影禁止でしたので公式Webサイトから


 

 

 

 

 

 

 

 

松本俊介 《立てる像》  1942年 油彩、キャンバス

  

 

 

 

 

 


 

古賀春江 《窓外の化粧》 1930年 油彩、カンヴァス

 

 

 

 

 

 

村山知義 《美しき少女等に捧ぐ》 1923年頃 油彩、布、カンヴァス

 

 

 

 

 

 

300㎥ほど離れた場所にある鎌倉別館は工芸と現代美術を展示。

 

 

 1984年に開館

 

 

 住宅地のなかにあり、庭には彫刻が置かれています。

 

 

展示作品は撮影禁止だったので、Webサイトから 

岡崎和郎 《三種の心器》 2004年
岩田藤七 《ガラス鉢・長崎を偲ぶ》 1971年 ガラス
吉村弘 《トイピアノ》 1973年頃 ミクストメディア 
川上邦世 《三味線弾き》 1920年頃 木 
八木一夫 《作品》 1963年 陶土 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月日の経つのは早いもの、このブログも開設して3000日を過ぎました。

カマキンのように閉じられる日もくるでしょうが、刻んだ美しい思い出を少しでも残したいものです。


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