9月17日(水)「建築家ピエール・シャローとガラスの家」展のブロガーナイトに行ってきました。
それまで、展示会は知っていましたが、建物は展示できないのに、どうするのだろうという程度の薄い
関心しかありませんでした。
(場所:パナソニック汐留ミュージアム、写真撮影は特別に許可を得て撮ったものです。)
まず、ピエール・シャローの略歴。
シャローは、家具やインテリアデのザイナーとして出発しています。
最初に家具のコーナがあります。 中央のフロアスタンドは、国立近代美術館 工芸館で見たもので懐かしい。 その時は、シャローの名前は
知らなかったのですが、デザインは面白いと思いました。
シャローがスケッチした家具。 扇形で開閉する構造が好みだった。
化粧台とスツール。 アールデコ風の洗練されたデザインですが、女性からみた使い勝手はどうなんだろう?
今のPCデスク風の机。 90年前は、前衛的なデザインだったでしょう。
一本足で底に鉄球が付いていて、動かしやすい構造。
展示会場
シャローが有名になったのは、アール・デコ博から。 日本でアール・デコを体現したような旧朝香宮邸の紹介記事で触れています。
シャローが担当した「フランスの大使の館」より
執務室の写真を見て、旧朝香宮邸の殿下書斎が似ていることに気づきました。
旧朝香宮邸は昭和8年(1933)に竣工しています。 朝香宮夫妻もアール・デコ博を見て、アール・デコ風の自邸を
つくられた・・・・シャローのデザインの影響力を感じました。 そういえば、今日のニュースで旧朝香宮邸(現東京都
庭園美術館)が、創建当時の内装にリニューアルされて、11月22日にオープンするとか。 必見ですね。
外壁のデザインにもユニークさがでています。
シャローの自宅サロン。 当時としては前衛的なアートが飾られています。
シャローを建築家として後世に名前を刻んだのが、このガラスの家。
スライドショーでガラスの家を紹介していたので撮りました。 日本の障子のイメージがあったのでしょうか。
以上、規模は比較的に小さいのですが、担当学芸員が、懸命に集めた作品は楽しめるものでした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます