光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

東京国立博物館(2012.5.19) 上村松園「焔」

2012年05月23日 | アート 日本画

今回のトーハクでは近代日本画に印象に残るものが多かった。
まず、上村松園の「焔」

 

髪を噛んでいる表情に、狂った女性の怖さを感じますが肌の白さや服地の白が、その焔を氷のように冷たく見せます。
1年前に見た府中市美術館の、曽我 蕭白「美人図」の手紙を噛み千切る女性といい、何かに狂った女性の描き方には共通項がありそうです。


作品も素晴らしいのですが、背景や展示方法、照明も作品の雰囲気にマッチしていた。

 

手前の荻原碌山の「女」も、碌山の屈折した恋心がこもった作品。  この「女」にフォーカスして撮ったのですが、意識は松園の「焔」にありました。

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