3月4日(土)美術展等を巡ってきました。
午前:「草間彌生展」(国立新美術館)
午後:「日本酒マニアック博in東京」(池袋パルコ)
「2017 FACE展」(損保ジャパン日本興亜美術館)
今日は、ブロガー招待で行った「2017FACE展」を紹介します。
新進作家の公募コンクールであるFACE展、私は2015年から楽しんでいます。
まず、グランプリ作品など入賞作品のコーナ。
今回は、オーディエンス賞投票の観点で、目についた個々の作品について、私感を述べてみます。 辛口の批評めいた感想で、作者の方には
まことに恐縮なのですが、素人眼鏡の感想ということでお許しください。
グランプリ作品 青木恵美子 Emiko Aoki 《 INFINITY Red 》 2016 アクリル・キャンバス 130.3x162
写真ではわかりづらいですが、花びらが絵具でレリーフ状になっています。
手法はユニークで色彩も強烈なのですが、もう一つ、ぐっとくるものがない。
優秀賞 大石奈穂 Nao Ohishi 《うその融点》 2016 油彩・綿布・パネル 130.3x162
うーん 部屋に飾りたいかと問われたら、NOとなります。
優秀賞 石橋暢之 Nobuyuki Ishibashi 《 ジオラマの様な風景 》 2016 ボールペン画 128x160
ペンで描いた作品がよく見られるようになったけど、この作品は写真を置き換えただけの印象で、面白くないのです。
優秀賞 杉田悠介 Yusuke Sugita 《山》 2016 アクリル・パネル 162x130
写真で見ると”なんじゃ”となりますね。 実物は樹々のあいだの、細かな点のような人の色が鮮やかで、面白い効果があります。
読売新聞社賞 宮岡俊夫 Toshio Miyaoka 《Landscape》 2016 油彩・キャンバス 130.5x194.2
キャンバスの3/4を使った意図はわかりませんが、田畑を描くタッチが面白い。
審査員特別賞 新 直子 Naoko Shin 《 drift 》 2016 アクリル・キャンバス 130.3x162.1
面白い描き方ですね。 インパクトはあるのですが私には、強さが足りない。
審査員特別賞 片野莉乃 Rino Katano 《swimmer》 2016 岩絵具・胡粉・箔・雲肌麻紙 194x162
マンホールや石畳の質感は面白いと思うのですが、サンダルがポップな感じで、絵全体のまとまりに欠けるのが惜しい。
審査員特別賞 浜口麻里奈 Marina Hamaguchi 《私のいない物語》 2016 油彩・キャンバス 194x130.3
こういう絵、苦手なんです。
審査員特別賞 傍島幹司 Mikiji Sobajima 《夏の夜》 2016 油彩・キャンバス 162x162
写真で見ると面白そうですが、実物は目立たない感じで、インパクトを感じなかった。
入選作品が並んでいます。 作品内容が近いものどうしでコーナーを組んでいる感じです。
3D絵画のようです。 もっとイメージが膨らむ人物、背景だったらいいのになー
赤枝真一 Shinichi Akaeda 《飛び出せ娘》 2016 油彩・キャンバス 127.5x73
毛利由美子 Yumiko Mori
サパの少女
2016 水彩・紙 162x130 水彩の絵で入選作はこの作品のみ。 背景が、いまいち物足りない。
今、水彩教室にいっているので興味があります。
戸泉恵徳 Keitoku Toizumi
コワレルハート
2016
アクリル・キャンバス・パネル 162x194
2015FACE展でも、この作者の似たような作品を見ましたが、訴求力が弱いのはなぜだろう。
馬場俊光 Toshimitsu Baba
緑の風景-22
2016
水彩・アクリル・キャンバス
101.6x188.4
水彩とアクリルで、緑の水墨画の世界ですが、何か足りない感じ。
加納冬樹 Fuyuki Kano
街の河
2016
日本画・パネル 112x162
井伊智美 Tomomi Ii
残心
2016
焼絵・ベニヤパネル 91x195.6
焼いた線の表現が、独特のマチエールです。 面の焼き表現も期待したい。
原野金一郎 Kinichiro Harano
heaven
2016
アクリル・タトゥーシール・キャンバス 162x112
てっきり、写真かと思った。
中村公紀 Ko-ki Nakamura
ハマユウ
2015
アクリル・キャンバス 160x160
中村真弓 Mayumi Nakamura
気づき
2016
水墨・鉛筆・襖 170x79.5
私がオーディエンス賞に投票したのはこの作品です。
芸術性よりも、部屋に飾りたいもの(…これは襖として使用)の観点でいくと、面白いとおもいました。
熊倉涼子 Ryoko Kumakura
Still Life with Animals, Flowers, Vegetables in Pot and Landscape
2016
油彩・キャンバス 97x162.1
この二つの作品、並べると面白い効果があるのですね。
左 右
小暮真理子 Mariko Kogure 平丸陽子 Yoko Hiramaru
自然との対話2016 若い月
2016 2016
油彩・キャンバス 194x162 油彩・オイルスティック・麻布 194x162
以上です。 帰りに42階の会場から、都心方面を撮影。
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