2014年4月2日。
《「ピースフルスクール」という言葉をご存知でしょうか?オランダ発の教育システムで、シチズンシップ教育の手法の1つとして近年注目を集めている教育手法です。僕は日本でピースフルスクールに出会ったのですが、この度現地オランダのピースフルスクールを実践している学校現場に訪問することができました!》
※この学校では、必ずサークルになって話し合いや作業をしたりするそうです。
オランダの首都・アムステルダムから電車で20分のところにあるユトレヒト。ここにピースフルスクールの手法を取り入れている学校がある。
と言ってもオランダではそれは特別な話ではなく、なんと600以上の学校がこのピースフルスクールの手法を実践しているというのだ。
えとですね、僕はここで「ピースフルスクールとはなんぞや?」的なことを言いたいわけではありません(笑)。僕がここで云々述べるより、実際にピースフルスクールを日本に導入しようとしている団体がありますので、そちらのホームページをご覧になっていただけたらより分かると思います!
http://peacefulschool.kumahira.org/
※ピースフルスクールのシンボルマーク。ハートマークの地球をみんなで抱えているの図。
本当に素晴らし学びの時間になった。感じたこと、思ったこと、考えたことなどは山ほどあるのだが・・・。
ちょっとここで考えてみたいのは、ピースフルスクールが良いとか悪いとかではなく、僕がこれまでにこの旅の中で訪れてきた、様々な学校との比較をしてみたいのだ。それは日本人学校ではなく、現地の学校(現地校)との比較だ。
僕がこの旅の中で訪れてきた学校。それは全て、いわゆる発展途上国にある学校だったのだ。いわゆる先進国と言われている国の学校にここまでしっかり訪問するのは初めてだった。
違うんですよ、やっぱり!
そりゃ違いますよね、オランダとルワンダの学校を比較したら、そりゃ違う。
何が一番違うって?
そりゃやっぱりハード面ですよね。学校の設備や綺麗さ、コンピューターの導入、イスや机などなど、そういったことを言い始めたらキリがない。それはもちろん比較にならないほどオランダの方が綺麗だし、本当に設備が整っている。
※共用スペースはこんな感じ。う~ん、綺麗だ!
でも僕が注目したいのは、そこではないのだ。
それは何かと言うと、先生方の姿勢。ここに1つ大きなヒントがあると思う。
僕はいくつものいわゆる発展途上国の学校を訪れてきたが・・・まーですね、やる気がないのよ!もう信じられない先生いっぱいいましたよ!お茶会やっちゃって授業が潰れたり、どんなに子ども達が騒いでいようが無視していたり、子どもの顔面を平然と蹴り飛ばしていたり・・・。もう先生がというより、学校そのものが崩壊しているというか・・・。そんな現場をいくつも見てきました。
JICAの青年海外協力隊の派遣教員で発展途上国の学校に赴任している先生方にも何人か会いましたが、みな口を揃えて言うんですよね。「先生方から何とかしないと・・・!」と。これには驚きました。
そう、そこなんです!僕が注目したいとこ!
僕が注目したのは、先生方の姿勢なのだ。この度僕が訪問した学校の先生方なのだが・・・本当にみんな一生懸命だった。それは見ていればすぐに分かるし、僕を「教育者の同志」として、みんな温かく迎えて下さった。誰一人として「誰こいつ?」みたいな態度を取らなかったのだ。
僕は本当に感動した。お忙しい中無理を言ってお邪魔させていただいているのに、こんなにウェルカムな雰囲気で僕を迎えて下さるなんて・・・。
そして真剣に子ども達と向き合っているのが本当によく分かった。僕との連絡を取って下さり、学校の案内をして下さったAnja先生も、本当に熱く熱く僕に説明をして下さった。その瞬間、すぐに分かるものだ。「ああ、この学校は素晴らしいな」と。
もちろんピースフルスクールの手法も素晴らしいと僕は思うのだが、それ以上に、あるいはそれの前提となるものが、教え手の姿勢だと思う。彼らは本当に子ども達を愛し、そして信頼しているのがとてもよく分かった。
※机がなく、このようにサークルを作ってお互いの顔が見える中での作業が本当に多いんですよね。
翻って、いわゆる発展途上国の学校を思い返してみたい。設備が整っていないのは仕方ない。それはもちろん先生方の責任ではなく、一言では語り尽せない複雑な事情があってのことだ。
しかし・・・教育への姿勢はどうなのだろうか?と、僕には思わざるを得ない。何故先生をやっているのか?その先生にとっての教育とはなんなのか?子ども達にどうなってほしいと願って教育活動に従事しているのか?
たとえものがなくても設備がなくても、「想い」は持てるはずだ。「子ども達をもっと良くしたい」という想いは変わらず持てるはずだ。
しかし、いわゆる発展途上国の学校の先生方には・・・首を傾げてしまうことが多々あった。自分の目で見ても、あるいは他の日本人からの話を聞いても、それはいかがなものか・・・と、よく考えていた。
※授業中をちょっと見学。やっぱり子ども達は「子ども」なんですよね!可愛いもんだ!
僕はここを考えたい。この「姿勢の差」は、一体どこから来るのだろうか?と。
そもそも「教育」というものへの知識が得られていないからだろううか?
自らが「学校教育」を受けてきた経験が浅いからなのだろうか?
給料が安すぎて、とても教員の仕事などやってられないからなのだろうか?
知識の差や設備の差は致し方ないと思う。世界の構造がこうなってしまっている以上、この差の存在は認めるしかないし、埋めがたくそれは大きい。
しかし、教育への「姿勢」に関しては、設備が悪くとも知識が少なくとも、熱い魂が持てるのだと思うのだが・・・。
もちろん何十校もの学校を調査してきたわけではないし、詳細なデータを取っているわけではない。良い先生ももちろんいた。しかし比率として、あまりにも「怠惰」としか思えないような先生が多かったのだ。
でもここで強調しておかなければならないのは、僕はいわゆる発展途上国で生まれ育ったわけではないし、そこで何十年も生活をしたわけではない。だから、本当のその世界を知っているわけではない。その上で僕がこのように感じているという前提を、忘れてはならない。
※ピースフルスクールでは、対立が起きた際の解決を子ども達だけで行うというシステムがあります。そのためのトレーニングを積んでいる子ども達。
僕は、国の未来を創るものの1つは教育だと思っている。教育がしっかりしていなければ、その国の未来は危ういものになるだろう。
だからこそ、僕は日本の教育をもっと良いものにしたいし、広く言えば世界全体もそうだ。僕の究極目標は「世界平和」なのだから。
だからこそ、今回の学校の「差」に注目しているのだ。教育が未来を創るものだとしたら、僕が見てきたいわゆる発展途上国の学校の未来は・・・と、思ってしまう。ひいてはその国の未来が暗礁に乗り上げてしまう。それは結果として、世界全体へのマイナスである。
この度のオランダ・ピースフルスクール訪問はあまりにも得るものが多かった。ぶっちゃけ、この為にオランダに行ったんですよ、僕は!でもその甲斐がありました。あまりにも素晴らしい時間でした!
僕の突然の訪問を受け入れて下さったAnja先生、本当にありがとうございました!
そして考えたい。日本だけでなく、先進国だけでなく、発展途上国だけでなく、「世界を1つ」と観て、本当の「世界平和」のために僕が出来ることを・・・。
2014年4月2日。何だか良く分からないけどとっても落ち着くベルリンの安宿にて。
※授業中にも関わらず、子ども達を集めて記念写真を取って下さいました。ありがとうございます!
世界一周 ブログランキングへ
ブログランキングに参加しています。「いいね!」と思っていただけたら、バナーにクリックをお願い致します!
《「ピースフルスクール」という言葉をご存知でしょうか?オランダ発の教育システムで、シチズンシップ教育の手法の1つとして近年注目を集めている教育手法です。僕は日本でピースフルスクールに出会ったのですが、この度現地オランダのピースフルスクールを実践している学校現場に訪問することができました!》
※この学校では、必ずサークルになって話し合いや作業をしたりするそうです。
オランダの首都・アムステルダムから電車で20分のところにあるユトレヒト。ここにピースフルスクールの手法を取り入れている学校がある。
と言ってもオランダではそれは特別な話ではなく、なんと600以上の学校がこのピースフルスクールの手法を実践しているというのだ。
えとですね、僕はここで「ピースフルスクールとはなんぞや?」的なことを言いたいわけではありません(笑)。僕がここで云々述べるより、実際にピースフルスクールを日本に導入しようとしている団体がありますので、そちらのホームページをご覧になっていただけたらより分かると思います!
http://peacefulschool.kumahira.org/
※ピースフルスクールのシンボルマーク。ハートマークの地球をみんなで抱えているの図。
本当に素晴らし学びの時間になった。感じたこと、思ったこと、考えたことなどは山ほどあるのだが・・・。
ちょっとここで考えてみたいのは、ピースフルスクールが良いとか悪いとかではなく、僕がこれまでにこの旅の中で訪れてきた、様々な学校との比較をしてみたいのだ。それは日本人学校ではなく、現地の学校(現地校)との比較だ。
僕がこの旅の中で訪れてきた学校。それは全て、いわゆる発展途上国にある学校だったのだ。いわゆる先進国と言われている国の学校にここまでしっかり訪問するのは初めてだった。
違うんですよ、やっぱり!
そりゃ違いますよね、オランダとルワンダの学校を比較したら、そりゃ違う。
何が一番違うって?
そりゃやっぱりハード面ですよね。学校の設備や綺麗さ、コンピューターの導入、イスや机などなど、そういったことを言い始めたらキリがない。それはもちろん比較にならないほどオランダの方が綺麗だし、本当に設備が整っている。
※共用スペースはこんな感じ。う~ん、綺麗だ!
でも僕が注目したいのは、そこではないのだ。
それは何かと言うと、先生方の姿勢。ここに1つ大きなヒントがあると思う。
僕はいくつものいわゆる発展途上国の学校を訪れてきたが・・・まーですね、やる気がないのよ!もう信じられない先生いっぱいいましたよ!お茶会やっちゃって授業が潰れたり、どんなに子ども達が騒いでいようが無視していたり、子どもの顔面を平然と蹴り飛ばしていたり・・・。もう先生がというより、学校そのものが崩壊しているというか・・・。そんな現場をいくつも見てきました。
JICAの青年海外協力隊の派遣教員で発展途上国の学校に赴任している先生方にも何人か会いましたが、みな口を揃えて言うんですよね。「先生方から何とかしないと・・・!」と。これには驚きました。
そう、そこなんです!僕が注目したいとこ!
僕が注目したのは、先生方の姿勢なのだ。この度僕が訪問した学校の先生方なのだが・・・本当にみんな一生懸命だった。それは見ていればすぐに分かるし、僕を「教育者の同志」として、みんな温かく迎えて下さった。誰一人として「誰こいつ?」みたいな態度を取らなかったのだ。
僕は本当に感動した。お忙しい中無理を言ってお邪魔させていただいているのに、こんなにウェルカムな雰囲気で僕を迎えて下さるなんて・・・。
そして真剣に子ども達と向き合っているのが本当によく分かった。僕との連絡を取って下さり、学校の案内をして下さったAnja先生も、本当に熱く熱く僕に説明をして下さった。その瞬間、すぐに分かるものだ。「ああ、この学校は素晴らしいな」と。
もちろんピースフルスクールの手法も素晴らしいと僕は思うのだが、それ以上に、あるいはそれの前提となるものが、教え手の姿勢だと思う。彼らは本当に子ども達を愛し、そして信頼しているのがとてもよく分かった。
※机がなく、このようにサークルを作ってお互いの顔が見える中での作業が本当に多いんですよね。
翻って、いわゆる発展途上国の学校を思い返してみたい。設備が整っていないのは仕方ない。それはもちろん先生方の責任ではなく、一言では語り尽せない複雑な事情があってのことだ。
しかし・・・教育への姿勢はどうなのだろうか?と、僕には思わざるを得ない。何故先生をやっているのか?その先生にとっての教育とはなんなのか?子ども達にどうなってほしいと願って教育活動に従事しているのか?
たとえものがなくても設備がなくても、「想い」は持てるはずだ。「子ども達をもっと良くしたい」という想いは変わらず持てるはずだ。
しかし、いわゆる発展途上国の学校の先生方には・・・首を傾げてしまうことが多々あった。自分の目で見ても、あるいは他の日本人からの話を聞いても、それはいかがなものか・・・と、よく考えていた。
※授業中をちょっと見学。やっぱり子ども達は「子ども」なんですよね!可愛いもんだ!
僕はここを考えたい。この「姿勢の差」は、一体どこから来るのだろうか?と。
そもそも「教育」というものへの知識が得られていないからだろううか?
自らが「学校教育」を受けてきた経験が浅いからなのだろうか?
給料が安すぎて、とても教員の仕事などやってられないからなのだろうか?
知識の差や設備の差は致し方ないと思う。世界の構造がこうなってしまっている以上、この差の存在は認めるしかないし、埋めがたくそれは大きい。
しかし、教育への「姿勢」に関しては、設備が悪くとも知識が少なくとも、熱い魂が持てるのだと思うのだが・・・。
もちろん何十校もの学校を調査してきたわけではないし、詳細なデータを取っているわけではない。良い先生ももちろんいた。しかし比率として、あまりにも「怠惰」としか思えないような先生が多かったのだ。
でもここで強調しておかなければならないのは、僕はいわゆる発展途上国で生まれ育ったわけではないし、そこで何十年も生活をしたわけではない。だから、本当のその世界を知っているわけではない。その上で僕がこのように感じているという前提を、忘れてはならない。
※ピースフルスクールでは、対立が起きた際の解決を子ども達だけで行うというシステムがあります。そのためのトレーニングを積んでいる子ども達。
僕は、国の未来を創るものの1つは教育だと思っている。教育がしっかりしていなければ、その国の未来は危ういものになるだろう。
だからこそ、僕は日本の教育をもっと良いものにしたいし、広く言えば世界全体もそうだ。僕の究極目標は「世界平和」なのだから。
だからこそ、今回の学校の「差」に注目しているのだ。教育が未来を創るものだとしたら、僕が見てきたいわゆる発展途上国の学校の未来は・・・と、思ってしまう。ひいてはその国の未来が暗礁に乗り上げてしまう。それは結果として、世界全体へのマイナスである。
この度のオランダ・ピースフルスクール訪問はあまりにも得るものが多かった。ぶっちゃけ、この為にオランダに行ったんですよ、僕は!でもその甲斐がありました。あまりにも素晴らしい時間でした!
僕の突然の訪問を受け入れて下さったAnja先生、本当にありがとうございました!
そして考えたい。日本だけでなく、先進国だけでなく、発展途上国だけでなく、「世界を1つ」と観て、本当の「世界平和」のために僕が出来ることを・・・。
2014年4月2日。何だか良く分からないけどとっても落ち着くベルリンの安宿にて。
※授業中にも関わらず、子ども達を集めて記念写真を取って下さいました。ありがとうございます!
世界一周 ブログランキングへ
ブログランキングに参加しています。「いいね!」と思っていただけたら、バナーにクリックをお願い致します!