2014年4月18日。
※お仕事等の事情で写真は載せられないのですが、一緒に食べたボスニア料理を載せておきます~!
「国連」で働くなんて・・・僕はこれまでの人生の中で、一度も考えたこともなかった。しかし僕はこのサラエボで、実際に「国連」で働いている日本人女性とお会いすることが出来た。
彼女の名前はHさん。サラエボにはまだ3カ月ということだが、国連だけでなく様々な分野で世界で活躍をされてきた女性である。やはりその言葉、その魂には熱いものがあった。
ということで今回は、Hさんのインタビューレポートでございます!
Q1:Hさん、お忙しいところ本当にありがとうございます。まずHさんの今のお仕事について教えていただけますか?
A1:ザックリ言うと、国連の保健関係のお仕事ですね。今は特に女性の人権に関わる業務を行っています。
ボスニアはあの内戦時、女性への性の暴力がとても酷かったんですね。多くの女性が心に深い傷を負いました。内戦の終結から20年近く経ちますが、今になってカミングアウトする人もいるんです。
そのことについて裁判で立証される人も出てきているのですが、実際にはなかなか具体的な対策はなされていません。そういう人に対して、私たちがフォローしたり対策を考えたりしていくんですね。
Q2:なるほど。ボスニア内戦では「エスニッククレンジング」(民族浄化)なんてことも行われたと聞きました。女性への性暴力は相当なものだったようですね。
A2:エスニッククレンジングによって生まれてきた子どももたくさんいます。その辺の街中を歩いている人たちの中にも、エスニッククレンジングによって生まれてきた子ども達がいるはずなんですよね。
※エスニッククレンジングとは・・・。
ボスニア内戦においては、セルビア人がボスニア人の女性を監禁し、レイプをすることで妊娠をさせ、中絶できなくなるまでそのまま監禁を続け、そして出産をさせることが行われてきた。そうすることでボスニア人の純血がなくなり、民族の血をなくしていこうという狙いがあった。
Q3:現在は国連でのお仕事ということですが、以前にも海外で働かれていたことはあるのでしょうか?
A3:私は大学がアメリカで、卒業後もアメリカで働いていました。その後JICAの青年海外協力隊でガーナに行ったこともありますし、タイの大学院にも通っていましたし・・・海外での生活は長いですね。
Q4:それは本当に海外経験豊富ですね!もともと海外での活動に興味があったのですか?
A4:いつか国連で働きたい!という思いは小さい頃からあったんです。緒方貞子さんに憧れていましたね(笑)。
海外での活動には昔から興味を惹かれていました。子どもの頃にテレビで見た、エチオピアの飢餓についてのCMの歌を今でも覚えていますよ。その歌を歌っているエチオピア人のことをバカにしていた男子にひどく腹が立ったことも覚えています。小学生の頃の話ですけどね。
Q5:正義感が強いんですね!そしてその想いを実行できている行動力と実務能力・・・脱帽です。これまでに色々なことで海外で活動されていますが、良かったことや一番得られたことは何でしょうか?
A5:私が海外で働きたいという根底にある動機は、「その土地のことを知りたい!」という想いなんです。それを感じてこれてきたことは私にとって大きな喜びですよね。
でも、大いなる矛盾も感じながらここまで来ているんです。ハッキリ言ってしまえば、先進国の生活は発展途上国の貧困があることによって保たれているという皮肉な背景があるわけですよね。
しかしその中で、私たち先進国は援助や支援をしていく。しかしそこには政治的な思惑が常に入っていますし、支援は発展途上国のためではなく、実際には自分たちのためなんです。さらに言えば、支援することによってマイナスに働いてしまうこともある。
一番分かりやすいのが、支援される側の「援助慣れ」ですよね。全てを完璧に支援していくのは本当に難しいことですが、でもやるからには、そういった支援による「負の遺産」を少しでも減らしたいと考えています。
Q6:国際貢献とはよく言いますが、本当の「貢献」とは何なのか、難しいですよね。「その土地のことを知りたい」とおっしゃっていましたが、このボスニアの地はどのように感じていますか?
A6:難しいですね・・・まだ期間が短いのもありますが、正直よく分からないことが多いです。
何というか、ヨーロッパのようでヨーロッパじゃないというか・・・。ボスニア人の気質も元々のものなのか、それとも内戦の影響によるものが大きいのかもよく分からないですよね。基本的に内戦の話はタブーですし、なかなか詳しい話を聞くことは出来ません。今まで来た国の中で、一番難しい国だと感じていますね。
Q7:そうなんですか、やはり紛争の影響は大きいでしょうからね・・・。話は変わりますが、色々な国で支援の現場を見てきたHさんから見て、日本の支援と他国の支援については、どのような違いがあると感じておられますか?
A7:日本は本当にきめ細かいですよね!先の先まで考えて支援を行っています。
他の国は、もっとアバウトなんですよ(笑)。それが良さである時もありますが、私は日本の支援は本当に素晴らしいと思います。こんなに細部まで考えて支援をしている国はそうそうないですから。
Q8:そうなんですか!国連の現場で働いておられる方からそのようなお話を聞くと、とても勇気付けられますね!では最後にお聞きしたいのですが、最近内向きと言われている日本の若者たちに、海外での経験が豊富なHさんからぜひメッセージをお願い致します!
A8:そうですね、じゃあズバッと一言(笑)!
みんながいいと言うからするんじゃなくて、自分の基準を大切にしてほしい!ということですね。これに尽きます。
自分が美味しいと思うものは自信を持って美味しい!と言ってほしい。そういった自分の基準をしっかり持つことが非常に大事だと思いますよ。
Hさんはとてもフランクな方で、思っていることをそのままお話して下さる素晴らしい方だった。
僕は「国連の職員」と聞いていた時点で、「きっととてもお固い方で、バカな話とかしたら怒られるんじゃないかな~」などと勝手に想像していた。しかしHさんは全くそんな方ではなく、本当にリラックスしてお話させていただけるお方だった。
僕がHさんから感じた一番の魅力は、まさに「冷静と情熱の間」のような、熱さとクールさ、きめ細かさとアバウトさが本当に上手いバランスで存在しているその人間性である。
熱い話の時はとにかく熱く!しかしそれでいてクールな視点を持っている。また、細かさが必要なところはしっかりときめ細かく!でありながら、しかしそれでいてだいたいでよいところはだいたいで!というアバウトさも持ち合わせている。そんなHさんの人間性に、実に僕は魅かれた。
国連の最前線でお仕事をされているのだから、並の責任と忙しさではないと思う。そのような中。このようにお時間を取って下さり、本当に心から感謝を申し上げたい。
Hさん、この度は本当にありがとうございました!これからの益々のご活躍、心よりお祈りしております!
2014年4月18日。冷たい雨がシトシトと降り続くサラエボにて。
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※お仕事等の事情で写真は載せられないのですが、一緒に食べたボスニア料理を載せておきます~!
「国連」で働くなんて・・・僕はこれまでの人生の中で、一度も考えたこともなかった。しかし僕はこのサラエボで、実際に「国連」で働いている日本人女性とお会いすることが出来た。
彼女の名前はHさん。サラエボにはまだ3カ月ということだが、国連だけでなく様々な分野で世界で活躍をされてきた女性である。やはりその言葉、その魂には熱いものがあった。
ということで今回は、Hさんのインタビューレポートでございます!
Q1:Hさん、お忙しいところ本当にありがとうございます。まずHさんの今のお仕事について教えていただけますか?
A1:ザックリ言うと、国連の保健関係のお仕事ですね。今は特に女性の人権に関わる業務を行っています。
ボスニアはあの内戦時、女性への性の暴力がとても酷かったんですね。多くの女性が心に深い傷を負いました。内戦の終結から20年近く経ちますが、今になってカミングアウトする人もいるんです。
そのことについて裁判で立証される人も出てきているのですが、実際にはなかなか具体的な対策はなされていません。そういう人に対して、私たちがフォローしたり対策を考えたりしていくんですね。
Q2:なるほど。ボスニア内戦では「エスニッククレンジング」(民族浄化)なんてことも行われたと聞きました。女性への性暴力は相当なものだったようですね。
A2:エスニッククレンジングによって生まれてきた子どももたくさんいます。その辺の街中を歩いている人たちの中にも、エスニッククレンジングによって生まれてきた子ども達がいるはずなんですよね。
※エスニッククレンジングとは・・・。
ボスニア内戦においては、セルビア人がボスニア人の女性を監禁し、レイプをすることで妊娠をさせ、中絶できなくなるまでそのまま監禁を続け、そして出産をさせることが行われてきた。そうすることでボスニア人の純血がなくなり、民族の血をなくしていこうという狙いがあった。
Q3:現在は国連でのお仕事ということですが、以前にも海外で働かれていたことはあるのでしょうか?
A3:私は大学がアメリカで、卒業後もアメリカで働いていました。その後JICAの青年海外協力隊でガーナに行ったこともありますし、タイの大学院にも通っていましたし・・・海外での生活は長いですね。
Q4:それは本当に海外経験豊富ですね!もともと海外での活動に興味があったのですか?
A4:いつか国連で働きたい!という思いは小さい頃からあったんです。緒方貞子さんに憧れていましたね(笑)。
海外での活動には昔から興味を惹かれていました。子どもの頃にテレビで見た、エチオピアの飢餓についてのCMの歌を今でも覚えていますよ。その歌を歌っているエチオピア人のことをバカにしていた男子にひどく腹が立ったことも覚えています。小学生の頃の話ですけどね。
Q5:正義感が強いんですね!そしてその想いを実行できている行動力と実務能力・・・脱帽です。これまでに色々なことで海外で活動されていますが、良かったことや一番得られたことは何でしょうか?
A5:私が海外で働きたいという根底にある動機は、「その土地のことを知りたい!」という想いなんです。それを感じてこれてきたことは私にとって大きな喜びですよね。
でも、大いなる矛盾も感じながらここまで来ているんです。ハッキリ言ってしまえば、先進国の生活は発展途上国の貧困があることによって保たれているという皮肉な背景があるわけですよね。
しかしその中で、私たち先進国は援助や支援をしていく。しかしそこには政治的な思惑が常に入っていますし、支援は発展途上国のためではなく、実際には自分たちのためなんです。さらに言えば、支援することによってマイナスに働いてしまうこともある。
一番分かりやすいのが、支援される側の「援助慣れ」ですよね。全てを完璧に支援していくのは本当に難しいことですが、でもやるからには、そういった支援による「負の遺産」を少しでも減らしたいと考えています。
Q6:国際貢献とはよく言いますが、本当の「貢献」とは何なのか、難しいですよね。「その土地のことを知りたい」とおっしゃっていましたが、このボスニアの地はどのように感じていますか?
A6:難しいですね・・・まだ期間が短いのもありますが、正直よく分からないことが多いです。
何というか、ヨーロッパのようでヨーロッパじゃないというか・・・。ボスニア人の気質も元々のものなのか、それとも内戦の影響によるものが大きいのかもよく分からないですよね。基本的に内戦の話はタブーですし、なかなか詳しい話を聞くことは出来ません。今まで来た国の中で、一番難しい国だと感じていますね。
Q7:そうなんですか、やはり紛争の影響は大きいでしょうからね・・・。話は変わりますが、色々な国で支援の現場を見てきたHさんから見て、日本の支援と他国の支援については、どのような違いがあると感じておられますか?
A7:日本は本当にきめ細かいですよね!先の先まで考えて支援を行っています。
他の国は、もっとアバウトなんですよ(笑)。それが良さである時もありますが、私は日本の支援は本当に素晴らしいと思います。こんなに細部まで考えて支援をしている国はそうそうないですから。
Q8:そうなんですか!国連の現場で働いておられる方からそのようなお話を聞くと、とても勇気付けられますね!では最後にお聞きしたいのですが、最近内向きと言われている日本の若者たちに、海外での経験が豊富なHさんからぜひメッセージをお願い致します!
A8:そうですね、じゃあズバッと一言(笑)!
みんながいいと言うからするんじゃなくて、自分の基準を大切にしてほしい!ということですね。これに尽きます。
自分が美味しいと思うものは自信を持って美味しい!と言ってほしい。そういった自分の基準をしっかり持つことが非常に大事だと思いますよ。
Hさんはとてもフランクな方で、思っていることをそのままお話して下さる素晴らしい方だった。
僕は「国連の職員」と聞いていた時点で、「きっととてもお固い方で、バカな話とかしたら怒られるんじゃないかな~」などと勝手に想像していた。しかしHさんは全くそんな方ではなく、本当にリラックスしてお話させていただけるお方だった。
僕がHさんから感じた一番の魅力は、まさに「冷静と情熱の間」のような、熱さとクールさ、きめ細かさとアバウトさが本当に上手いバランスで存在しているその人間性である。
熱い話の時はとにかく熱く!しかしそれでいてクールな視点を持っている。また、細かさが必要なところはしっかりときめ細かく!でありながら、しかしそれでいてだいたいでよいところはだいたいで!というアバウトさも持ち合わせている。そんなHさんの人間性に、実に僕は魅かれた。
国連の最前線でお仕事をされているのだから、並の責任と忙しさではないと思う。そのような中。このようにお時間を取って下さり、本当に心から感謝を申し上げたい。
Hさん、この度は本当にありがとうございました!これからの益々のご活躍、心よりお祈りしております!
2014年4月18日。冷たい雨がシトシトと降り続くサラエボにて。
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