2014年4月22日。
《ここ何日か、どこの国に行っても本当に「良い人」にばかり出会っている。その出会いが、僕に改めて「日本代表」の意識を教えてくれている。》
今さらだけど、国って面白いよなぁ。あんな線、人間が勝手に引いたものなのに、やっぱりそこには明らかな「違い」が存在する。
宇宙飛行士の毛利衛さんが「宇宙からは国境は見えません」という名言を残しているけれど、残念なことに(残念ってことではないのか?)「地上からは明確な国境が見えます」なんだよね。
※道を聞いただけなのに、やたらと親切にしてくれたマケドニアの道端のおにーちゃん。
特にヨーロッパは国境線だらけだ。日本でいう隣の県に行くような感覚で、国が変わってくる。それが良いとか悪いとか、どういう背景があってそうなったかとか小難しいことは置いといて、本当にあっという間に一国の境を越えることになる。
僕が今いるバルカン半島。この半島には、無数の国々がひしめき合っている。
僕は「〇〇人だから~」というような先入観や偏見や思い込みは、出来るだけ持たないように努めている・・・つもりだ。でもやっぱり新しい国に入ったとき、その国の人と話したときの印象によってその国のイメージは出来上がってしまうよね。
西ヨーロッパは何だかそうでもなかったんだけど、東ヨーロッパに入ってから、その国によってけっこう「人間が違う」気がする。数時間バスで走れば次の国境を迎えてしまうような狭い国ばかりなのに、やっぱり違いがあるんだよなぁ。
最近で言うと、旧ユーゴスラビアの国々はとっても興味深い。あんなに小さな国の集まりなのに、それぞれ特徴が違うんだよね!
※何度も載せてますが・・・やかましいくらいに絡んできた、ベオグラードの安宿のにーちゃんたち。
スロベニアは「ちょっと大人しいけど、話し掛ければとっても親身になってくれる人たち。でもちょいちょちチラ見してくる」だし、クロアチアは「なんかもう普通に親切!良い人ばっか!でもバスのマナーは悪かった・・・」だし、ボスニア・ヘルツェゴビナは「親日的ではあるんだけど、東洋人差別が如実にあったりしてちょっとムカつく」だし、セルビアは「陽気!特に日本人と分かるとメッチャ絡んできてやかましい!」だし、コソボは「みんな無邪気で人懐っこいけど、東洋人への偏見がある感じ・・・」だし、アルバニアは「親切・親身・ビール大好き!ホントにみんな良い人だった!」だし、マケドニアは「もうみんな良い人過ぎて困ります。」だし。
こんな小さな国の集まりなのに、それぞれに違いがある。ボーダーレスとか世界市民とか言うけど、これからの時代そういう意識は持たなければいけないと僕も思うけど、現実はそうではない。
こんな小さな国々が集まっている地域だって、そこには明確な違いがあるのだ。
でもね、僕はそれはそれでいいと思うんだよなぁ。大切なのは「お互いを尊重し認め合えるかどうか」なんだから。
世界はこれだけ広くて異なる歴史や文化、風習を持っているんだから、まとまるわけがない。むしろ無理にまとめる必要もない。それぞれが異なるから面白いのだから。大切なのは、その違いを「認め合える」かどうか。それが出来ないから、いっつも人類は争っているんだよね・・・。
ま、その話はちょっと置いといて、ここんとこバンバン次から次へと国を移動して、やっぱり確信したことがある。
それは「国は人が造っている」ということ。
当たり前の話かもしんないけど、本当にそう思った。
そして僕たち旅人は、マジで「日本代表」の気概で世界を歩かなければならないと!
※アルバニアからマケドニアに向かうバスの中で仲良くなったマケドニア人の家族と。
※可愛い娘さんと一緒に~!
先日まで滞在していたアルバニア。バスのチケット売り場のおばちゃんから宿のおっちゃんから街中のお店の人まで、ホントにみんな良い人だった。もし僕が「アルバニアってどんな国ですか?」と聞かれたら、「メッチャいいですよ!ホントに人が優しくて!」と答えるだろう。
アルバニアは小さな国だし、これと言った観光名所もない。だけど「人が良い」というだけで、僕の中でのアルバニアのイメージは格段に良い。
今いるマケドニアもまさに同じ。同じバスに乗っていて仲良くなったマケドニア人の家族もメッチャ良い人だったし、今泊まっている宿のオーナーなんて、もはや神の領域に入るくらい良い人だ。
もし僕が「マケドニアってどんな国ですか?」と聞かれたら、「メッチャいいですよ!ホントに人が優しくて!」と答えるだろう。
出会った「人」で、その国のイメージは出来上がるのだ。観光名所も大事だけど、僕はそれは二の次だと思っている。
ということはだ。
逆に言えば、僕が今まで出会った人々は、僕という「人」を見て、日本をイメージしているということだよね。
こういう話は前にも書いたけど、最近やっぱり改めて思うんだよね、「人が作り出すイメージの大きさ」を。
先日フェイスブックの投稿欄に「ふじもんは動く日本大使だよ」なんていう照れ臭い書き込みをして下さった方がいらっしゃるのだけど、でも本当にそうなのかもしれない。特に日本人と触れ合ったことのなどほとんどないであろう国に行くときは、まさに僕は「日本大使」になるのだ。
そこいらの名もないおっちゃんがどう対応してくれるかで、僕が「その国のイメージ」を形作ってしまうのと同様に、僕がどのように振る舞うかで「日本と日本人のイメージ」が形作られてしまう。
考えてみたら、それってすげぇ重要だよなぁ。いやマジで!
旅人って基本常に出歩いているからいつも誰かと触れ合っているし、移動するときとかは誰かに触れ合わないとバス1つにすら乗れなかったりする。
そういうときにどういう態度を取るか・・・それで「ジャパン」が決まるんだよなぁ。
※マケドニアの田舎町、オフリド湖で釣りをするおっちゃんたち。「写真撮ってくれ!」ってうるさくてさ~(笑)!
ここ何日か、温かい「人」にたくさん出会ってきた。そのおかげで、今すごく自分の「振る舞い」を見つめ直している。
そして日本の若い衆に、いや、これは歳は関係ないですね(笑)。日本を出る方々全ての人に、僕なりに伝えたいと思う。
「日本を一歩出たら、マジで全員が『日本代表』だ!」と。
日の丸を背負ってプレーする代表選手じゃなくても、大使館で働くような人間じゃなくても、日本企業を代表して世界に羽ばたく企業戦士じゃなくても、俺らはみんな『日本代表』なのだ。
旅人だって、パッケージツアーの旅行者だって、短期留学の学生だって、仕事を辞めてワーキングホリデーをしている人だって、みんなみんな『日本代表』だ。
そういう気概を持って、僕らは世界を歩かなければ歩かなければならない。
特に旅行者がまだまだ少ない地域に行くときは、思っている以上に僕らは「見られて」いる。下手したら一挙手一投足を凝視されている(笑)。いや、これはホントに。そういう地域に行ったことがある方は分かって下さいますよね(笑)。
ジュース1本買って、それをどう飲むのかさえジッと見られているんだから(笑)!
疲れていたり眠かったりすると、ついイライラしてしまうけど・・・そこをグッと抑えて平常心を保ち、そんな個人的な感情よりもさらに奥にある「もっと大きな大義」を考えて、行動しなければいけないよな。
すごく難しいことだけど、「そういう人に私はなりたい」って、ビールを飲みながら1人本気で思っている僕なのでした~!
※メッチャ優しくて親切なマケドニアの宿のおねーちゃん。マケドニアって良い国だね~(笑)!
2014年4月23日。あまりにも良い人過ぎて、ホントにどうしようかとマジで考えてしまうマケドニアの田舎町の安宿にて。
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《ここ何日か、どこの国に行っても本当に「良い人」にばかり出会っている。その出会いが、僕に改めて「日本代表」の意識を教えてくれている。》
今さらだけど、国って面白いよなぁ。あんな線、人間が勝手に引いたものなのに、やっぱりそこには明らかな「違い」が存在する。
宇宙飛行士の毛利衛さんが「宇宙からは国境は見えません」という名言を残しているけれど、残念なことに(残念ってことではないのか?)「地上からは明確な国境が見えます」なんだよね。
※道を聞いただけなのに、やたらと親切にしてくれたマケドニアの道端のおにーちゃん。
特にヨーロッパは国境線だらけだ。日本でいう隣の県に行くような感覚で、国が変わってくる。それが良いとか悪いとか、どういう背景があってそうなったかとか小難しいことは置いといて、本当にあっという間に一国の境を越えることになる。
僕が今いるバルカン半島。この半島には、無数の国々がひしめき合っている。
僕は「〇〇人だから~」というような先入観や偏見や思い込みは、出来るだけ持たないように努めている・・・つもりだ。でもやっぱり新しい国に入ったとき、その国の人と話したときの印象によってその国のイメージは出来上がってしまうよね。
西ヨーロッパは何だかそうでもなかったんだけど、東ヨーロッパに入ってから、その国によってけっこう「人間が違う」気がする。数時間バスで走れば次の国境を迎えてしまうような狭い国ばかりなのに、やっぱり違いがあるんだよなぁ。
最近で言うと、旧ユーゴスラビアの国々はとっても興味深い。あんなに小さな国の集まりなのに、それぞれ特徴が違うんだよね!
※何度も載せてますが・・・やかましいくらいに絡んできた、ベオグラードの安宿のにーちゃんたち。
スロベニアは「ちょっと大人しいけど、話し掛ければとっても親身になってくれる人たち。でもちょいちょちチラ見してくる」だし、クロアチアは「なんかもう普通に親切!良い人ばっか!でもバスのマナーは悪かった・・・」だし、ボスニア・ヘルツェゴビナは「親日的ではあるんだけど、東洋人差別が如実にあったりしてちょっとムカつく」だし、セルビアは「陽気!特に日本人と分かるとメッチャ絡んできてやかましい!」だし、コソボは「みんな無邪気で人懐っこいけど、東洋人への偏見がある感じ・・・」だし、アルバニアは「親切・親身・ビール大好き!ホントにみんな良い人だった!」だし、マケドニアは「もうみんな良い人過ぎて困ります。」だし。
こんな小さな国の集まりなのに、それぞれに違いがある。ボーダーレスとか世界市民とか言うけど、これからの時代そういう意識は持たなければいけないと僕も思うけど、現実はそうではない。
こんな小さな国々が集まっている地域だって、そこには明確な違いがあるのだ。
でもね、僕はそれはそれでいいと思うんだよなぁ。大切なのは「お互いを尊重し認め合えるかどうか」なんだから。
世界はこれだけ広くて異なる歴史や文化、風習を持っているんだから、まとまるわけがない。むしろ無理にまとめる必要もない。それぞれが異なるから面白いのだから。大切なのは、その違いを「認め合える」かどうか。それが出来ないから、いっつも人類は争っているんだよね・・・。
ま、その話はちょっと置いといて、ここんとこバンバン次から次へと国を移動して、やっぱり確信したことがある。
それは「国は人が造っている」ということ。
当たり前の話かもしんないけど、本当にそう思った。
そして僕たち旅人は、マジで「日本代表」の気概で世界を歩かなければならないと!
※アルバニアからマケドニアに向かうバスの中で仲良くなったマケドニア人の家族と。
※可愛い娘さんと一緒に~!
先日まで滞在していたアルバニア。バスのチケット売り場のおばちゃんから宿のおっちゃんから街中のお店の人まで、ホントにみんな良い人だった。もし僕が「アルバニアってどんな国ですか?」と聞かれたら、「メッチャいいですよ!ホントに人が優しくて!」と答えるだろう。
アルバニアは小さな国だし、これと言った観光名所もない。だけど「人が良い」というだけで、僕の中でのアルバニアのイメージは格段に良い。
今いるマケドニアもまさに同じ。同じバスに乗っていて仲良くなったマケドニア人の家族もメッチャ良い人だったし、今泊まっている宿のオーナーなんて、もはや神の領域に入るくらい良い人だ。
もし僕が「マケドニアってどんな国ですか?」と聞かれたら、「メッチャいいですよ!ホントに人が優しくて!」と答えるだろう。
出会った「人」で、その国のイメージは出来上がるのだ。観光名所も大事だけど、僕はそれは二の次だと思っている。
ということはだ。
逆に言えば、僕が今まで出会った人々は、僕という「人」を見て、日本をイメージしているということだよね。
こういう話は前にも書いたけど、最近やっぱり改めて思うんだよね、「人が作り出すイメージの大きさ」を。
先日フェイスブックの投稿欄に「ふじもんは動く日本大使だよ」なんていう照れ臭い書き込みをして下さった方がいらっしゃるのだけど、でも本当にそうなのかもしれない。特に日本人と触れ合ったことのなどほとんどないであろう国に行くときは、まさに僕は「日本大使」になるのだ。
そこいらの名もないおっちゃんがどう対応してくれるかで、僕が「その国のイメージ」を形作ってしまうのと同様に、僕がどのように振る舞うかで「日本と日本人のイメージ」が形作られてしまう。
考えてみたら、それってすげぇ重要だよなぁ。いやマジで!
旅人って基本常に出歩いているからいつも誰かと触れ合っているし、移動するときとかは誰かに触れ合わないとバス1つにすら乗れなかったりする。
そういうときにどういう態度を取るか・・・それで「ジャパン」が決まるんだよなぁ。
※マケドニアの田舎町、オフリド湖で釣りをするおっちゃんたち。「写真撮ってくれ!」ってうるさくてさ~(笑)!
ここ何日か、温かい「人」にたくさん出会ってきた。そのおかげで、今すごく自分の「振る舞い」を見つめ直している。
そして日本の若い衆に、いや、これは歳は関係ないですね(笑)。日本を出る方々全ての人に、僕なりに伝えたいと思う。
「日本を一歩出たら、マジで全員が『日本代表』だ!」と。
日の丸を背負ってプレーする代表選手じゃなくても、大使館で働くような人間じゃなくても、日本企業を代表して世界に羽ばたく企業戦士じゃなくても、俺らはみんな『日本代表』なのだ。
旅人だって、パッケージツアーの旅行者だって、短期留学の学生だって、仕事を辞めてワーキングホリデーをしている人だって、みんなみんな『日本代表』だ。
そういう気概を持って、僕らは世界を歩かなければ歩かなければならない。
特に旅行者がまだまだ少ない地域に行くときは、思っている以上に僕らは「見られて」いる。下手したら一挙手一投足を凝視されている(笑)。いや、これはホントに。そういう地域に行ったことがある方は分かって下さいますよね(笑)。
ジュース1本買って、それをどう飲むのかさえジッと見られているんだから(笑)!
疲れていたり眠かったりすると、ついイライラしてしまうけど・・・そこをグッと抑えて平常心を保ち、そんな個人的な感情よりもさらに奥にある「もっと大きな大義」を考えて、行動しなければいけないよな。
すごく難しいことだけど、「そういう人に私はなりたい」って、ビールを飲みながら1人本気で思っている僕なのでした~!
※メッチャ優しくて親切なマケドニアの宿のおねーちゃん。マケドニアって良い国だね~(笑)!
2014年4月23日。あまりにも良い人過ぎて、ホントにどうしようかとマジで考えてしまうマケドニアの田舎町の安宿にて。
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