遠くを近くに

かって　無線少年と呼ばれ　小５、小６の時に



我が村では小学校でかぶれない者は　小学生に



あらずと言うくらいに流行った。まるで　メンコ、切手を



集める様に　少なくとも無線の勉強としゃべる技術は



身に着けないといけないし　また遠くの方となると



モールスが出来なければ意味が無い　てな事で



自動車やの息子と金物やの息子と数人で勉強しだし



親には無線機作るからと少々金をせびり



真空管式ＴＶを解体屋で探し　ただで手に入れ



県立図書館で真空管データーブックを写し取り



コイルパックを学校の先生からもらい　狭い敷地に



一杯一杯の竹で補助したアンテナを張り



近くは２Kmの仏壇屋さんと遠くはオーストラリアのアンさんと



またはハバロフスクのＯさんと夜の夜中に長々と



中途半端な英語のためにまともに受信しないお手製は



相手の発音よりも雑音で何がなにやらで　ハローだけでも



２往復　リグの話や　天候まで話が及ぶのに１時間



色々な事を教えていただいた。



11歳～15歳までは無線一色だったのだが　途中



話していても内容がなく　最初のきっかけがベリーカードを



集める程度の低レベルの内容だったので



すぐさま軌道修正　興味ある内容を　その当時は日本を



知らしめる意義があった様で　熱心に日本を調べた



だけど　いつも同じ方と話題が閉塞気味で　自分の



発想の無さと社会の中で　小さな存在しかなく



どうすれば楽しめるのか　結局相手を充分理解するなど



協調性に欠けていたのかと思うが　高校ではさっぱり



無線と向き合わなくなっていた。



それでも当時は技術者になるのだと　すでにマイコンに



替わりつつあり　まだ箱に入らないボードをいじり



計算機を作って遊んでいましたが



時代が　今になり　プログ、メールの社会で



その当時の無線少年と同じ事を　デジャブーの様に



やっている自分が進歩している様で　やはり同じなのか？



と感じてます。



違いは　その当時　ト・ツーのモールスか　キーボードで打つ



文章かの違いで　考えている事に違いがあれ



人と話がしたい。自分の情報を伝えて　また新たな



情報で自分を高めたいと言う　思いは同じ気がする。



無線少年が　プログ中年でも良いではないか



熱中する事が　何がしらあると言う事は