JINX 猫強

 オリジナルとかパロ小説とかをやっている猫好きパワーストーン好きのブログです。
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24 (22) ~眠る鳥より~

2008-04-15 19:02:53 | ノンジャンル
 一輝は、かつては肩を並べ、対等に渡り合った男であった。
 だが今は、気遣われ、護られるしかない自身であった。
 この傍若無人な男が、氷河の前では、タバコも喫わない。
「それに、カラオケ店が危険な場所など、頭の硬いジジィの発想だ」
「ジジィか…」
 一輝は嗤った。
「爺(じじい)というのは、老年の男の総称だ、日本語は正しく使え」
 一輝は氷河の唇の輪郭を、親指でそっとなぞった。
「まさに、お前のことだな」
 氷河は口角を上げ、一輝を見つめた。
「どうも、口で言っただけでは解らんようだな…」
 一輝は氷河の脚を抱きかかえた。
「やめろ、なにを…」
 猛ったものを押し当てられ、氷河は顔色を失っていた。
「オレがジジィかどうか、お前の身体で確かめろ」
 一輝が先ほどの行為で柔らんだそこに、自らの欲棒を押し込んだ。
「いッ! やめろッ」
 どこまでも入り込もうとするそれから逃れるように、氷河は身を捻った。
「なら、取り消せ。オレはジジイではないと、そして、その言葉は二度と口にするな」
 一輝は先端を埋没させたまま、氷河を見つめた。
「イヤだ、お前が年寄りじみた説教をするから、わる――ッ」
 悪いと言う前に氷河は一気に、一輝の欲棒に最奥まで貫かれていた。
「解った、氷河…」
 一輝は根元まで突きたてたものを半分ほど抜き、腰を揺らめかせた。
 内壁で暴れる欲棒の感触に、氷河は大きく息を吐き、身を仰け反らせた。
「これからオレは、全身全霊を傾けてお前を抱く、詫びるのなら今のうちたぞ」
 一輝は氷河の双丘に手を沿え、持ち上げるようにして腰の抜き差しを始めている。
「うるさい、誰が…」
 その後に続く言葉は、一輝の行為によって妨げられていた。
 一輝は氷河の両脚を揃えて戒め、密着部に体重をかけるようにして圧し掛かっている。
 更なる密着に氷河は激しく首を振り、手首を戒めているロープを握り締めた。

「続く」