拾得物☆

　昨日、拾得物を交番へ届けてきました。
　さて、その拾得物とは？

①お財布
②時計
③犬

　答えは③の犬でした。

　なぜ、そんなことになったのかといいますと…。
　昨日、うちの猫の葉っぱをプランターで摘んでいて振り返ったらそこに犬が…。
　ふざけて摘んだばかりの猫草を上げたら一口で「バク」って食べられてしまいまして。
　首輪、といいますが背負わせる形のリードは付いているのですが紐はなく、私がしゃがんで猫草を摘んでいたところは幹線道路の裏道になっていて車の通りがおおいのと、真横が駐車場ということで車の通りがとっても多いのでそのままにしておけば間違いなく目覚めの悪いこととなるので、思わず抱き上げたはいいのですが…。
「さて、君は一体どこの子？」
　首と肩には可愛いリード、そしてそのモップのような毛並みはもしかして結構いい血統のものではないのかな、そして何より飼い主の方はきっと探すことでしょう。
　と、動物好きな私は思いまして、とりあえず階下の八百屋の奥さんに「この犬の飼い主らしき日とはお買い物していませんか？」と聞いたのですがハズレ。
　それならと、近くのペットショップに（犬の飼い主さんはお散歩がてら餌を買ったり、カットに行ったりするかも）と思ったのですがこれもハズレ。
　で、交番へといってまいりました。

　交番に着くと、たまたま交代か巡回の時間と重なり、交番は留守。
　普段、猫しか抱いたことのない私にはその犬は小型犬とはいえ重くってカウンターの上に置きながら暫く待ったのですが、お巡りさんが戻ってくる様子はなく…。
　仕方がないから一旦、引き上げようと犬を抱き上げたらカウンターは犬の足跡だらけ…。
　もし、ここで私が引き上げ、無人の交番にカメラが仕掛けられていたら…。
　私は交番へ侵入し、犬でカウンターを汚した不審者に！？
　などと、原稿へ向けばいい想像力が働き、思わず直通電話を手にとり犬は預かって頂きました。
　今頃、飼い主さんのところで寛いでいるところでしょう。なんていう希望的観測。
　ものすごく人懐こくって、初めて抱いた人間の腕の中でも大人しかったので、きっと可愛がられ、人間に恐怖心とか持っていなそうにみえて、きっと可愛がられていた犬なのかなーと思いまして。
　本当に、寛いでいるといいな…。