鈴木は氷河を「お兄様」と慕い、どこへ行くのにも氷河に付き纏った。
部屋も、クラスも違うというのに、よく続くものだと氷河は感心していた。
鈴木は円(つぶら)な瞳で氷河を見つめる。その姿は幼い瞬が、よく一輝の後を追い回していたことを。彷彿させた。
氷河には兄弟愛というのが解らない。
兄弟子はいたが、鈴木にはきつい言葉を言う気にはならない。
氷河の兄は一輝しかいないが、あの男に兄弟愛というものを求めることは出来ない。
一輝はあくまでも瞬の兄なのだ。
「お兄様、今日のお夕食のメインは、お肉になさいます? お魚になさいますか?」
授業が終わり、日課のように教室にやってきた鈴木に問われ、氷河は戸惑った。
基本、聖闘士には好き嫌いはない。
「ボクはなんでもいいから、きみのオススメを一緒に食べよう」
そう口にした途端、氷河は背後から突き刺さるような殺気を感じ、首を巡らせた。
巡らせた先に一輝の姿を見出し、氷河は鈴木を促し、これも日課になっている図書室にむかった。
一輝などと関わると、ろくなことがないからだ
■ 続く ■
部屋も、クラスも違うというのに、よく続くものだと氷河は感心していた。
鈴木は円(つぶら)な瞳で氷河を見つめる。その姿は幼い瞬が、よく一輝の後を追い回していたことを。彷彿させた。
氷河には兄弟愛というのが解らない。
兄弟子はいたが、鈴木にはきつい言葉を言う気にはならない。
氷河の兄は一輝しかいないが、あの男に兄弟愛というものを求めることは出来ない。
一輝はあくまでも瞬の兄なのだ。
「お兄様、今日のお夕食のメインは、お肉になさいます? お魚になさいますか?」
授業が終わり、日課のように教室にやってきた鈴木に問われ、氷河は戸惑った。
基本、聖闘士には好き嫌いはない。
「ボクはなんでもいいから、きみのオススメを一緒に食べよう」
そう口にした途端、氷河は背後から突き刺さるような殺気を感じ、首を巡らせた。
巡らせた先に一輝の姿を見出し、氷河は鈴木を促し、これも日課になっている図書室にむかった。
一輝などと関わると、ろくなことがないからだ
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