昭和3年に建てられた滝乃川学園の本館が修復され公開されました。
ここで「発達障害とは?」の研修会に参加しました。講師は都立梅ヶ丘病院院長市川宏伸先生。児童精神科の専門家。最近の発達障害(18歳まで)が知的障害をともなわない障害が増えてきていること、障害の概念も変わってきていること。母親の育て方だと言われていたものが、脳の障害があるだろうといわれてきていること。その付き合い方について。等々。2時間余を1冊の本を読むように濃い講義を受けました。
ここは石井亮一・筆子記念館と呼ばれ、あの天使のピアノのある所です。お二人の業績の展示もあり、日本の福祉の原点を目の当たりにできるところです。筆子さんの涼やかな美しいお顔は特に印象的でした。そもそもの発端は1891年(明治24年)名古屋濃尾地震で、孤児たちがたくさん出たことに驚いた2人が、男の子は岡山に、女の子は東京につれていった中に1人の知的障害児がいたことなのだそうです。東京に連れてきた人が石井亮一氏。のちに手伝いたいと申し出て、結婚することになるのが筆子さん。やがて百年史が発刊されるそうです。