吐露と旅する

きっと明日はいい天気♪

絵手紙

2012-04-09 22:06:26 | インポート
遠方に住んでいる友人に、久し振りに長い手紙を書いたら
絵手紙で返事が返ってきました。
最近胃の調子が悪くてと、自分の近況報告を書いたら
こんなことを書いてきたので、彼女らしいさに思わず笑ってしまいました。
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友人は、20年ほど前から原因不明の関節痛に悩まされていて
手紙を書くのは大変な状況なのです。
彼女も私も手紙を書くのが好きな方なので
昔は、よく手紙のやり取りをしていたのですが
お互いの生活環境が変わるにつれ、手紙を送る回数も受け取る回数も減り
私が気が付いた頃には、彼女は手紙を書く意欲さえ失っていました。

そんな彼女が、たまたま仕事がらみで絵手紙の講習会に参加し
気分転換とリハビリがてらに続けているうちに
すっかり絵手紙の面白さにハマってしまったそうです。

今では、季節の変わり目や、不意に気が向いたときなどに
その時期の旬の食べ物や、日用品や文房具などを絵にして
私に送ってくれるようになりました。
彼女は、10年ほど前に父親を亡くし、数年前にたった1人の弟を亡くし
3年ほど前に、育ての母親を看取りました。
今は、子供の頃から住んでいた広い家に、1人で住んでいます。
夏は異様に蒸し暑く、冬は雪の多い田舎なので
「結婚しない主義」の女性の1人暮らしは、何かと大変だと思います。
(20年以上の付き合いになる彼氏はいるのですが)
彼女が、何故結婚し無い主義を続けているのか、その原因は何か
何も知らない人たちは、そして無神経で視野の狭い人たちは
彼女に、女は結婚して家庭を持って子供を育てるものだと押し付けますが
彼女は微笑んで優しく、それでもぴしっと撥ねつける。
怒ったりムキになったりするよりも、よほど潔くて、カッコよくて、素敵だ。
でも、その分彼女は沢山の苦労を重ねて、痛みに耐えてきた。
それが彼女の強みだ。

「ゆーちゃんは強いから、時々ゆーちゃんならどうするかなって考える」

私の数百倍も強いと思っていた彼女に言われた。
予想外だった。
嬉しいんだか、なんなんだか、よく分からなかった。

正直、私は、普段は彼女のことをあまり思い出さない。
でも、台風が日本を縦断したり、彼女の住む町が大雪に見舞われたり
ニュースで彼女の住む町が取り上げられたりすると
真っ先に彼女のことを考える。
私が心配しなくても、彼女は大丈夫なはずなのに。

相手に対して、お互いに間違ったイメージを持っていようが
こまめに連絡を取り合っていなかろうが、そんなことはどうでもいい。
相手の存在に励まされ、何かの拍子に相手のことを思い、気に掛ける。
そんな友情があったっていいじゃないか。