モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

ジギタリス・プルプレア(Digitalis purpurea)の花

2018-12-14 09:08:56 | その他のハーブ
(写真)Digitalis purpurea (ジギタリス プルプレア或いはパープル)の花


切り戻しておいたジギタリス・プルプレアが12月というこの時期に開花した。

ジギタリスは(詳しくはこちら) 、二年草、あるいは短命の宿根草と言われているが、
記憶の限りでは今年は三度咲きのはずだ。5月頃に咲き、切り戻しで晩夏に咲き、そして12月に咲いている。

(写真)5月ころ咲いていたジギタリスパープル


茎の数、花の数とも5月頃の最盛期よりは著しく減少し、わずか1本の茎だが力強く咲いている。

旬を逸しているということでは季節外れだが、自らの遺伝子を残そうとする意志の表れなのだろうか?
しかし、蜂たちが寄っている気配がないので、季節外れの花は受粉するのだろうか?
という疑問がある。

来春に芽を出すかどうか分からないが、今年がそうであったように、こぼれダネで違った場所から芽を出す可能性に期待しよう!

このジギタリス(Digitalis)という名前を付けたのは、ドイツの本草学者レオンハルト・フックス(Leonhart Fuchs 1501-1566)で、1542年に出版した『植物誌』に記載した。

(写真)フックスの植物誌での Digitalis_(Foxglove)

(出典)commons.wikimedia

※ フックスの植物誌の位置づけ
ギリシャの医者・植物学者のペダニウス・ディオスコリデス (紀元40年頃-90年)が紀元1世紀後半に書いた『薬物誌(マテリア・メディカ)』が中世でも薬草のバイブルとして活用されていた。

フックスの植物誌は、1500年以上も通用してきたディオスコリデスの薬物誌にとらわれず薬草以外の植物も取り上げ近代植物学のスタートをきずいた。
1542年に出版した植物誌では、アメリカ原産のトマト、トウモロコシも書かれており、コロンブス以降の新大陸の植物の普及の様子がうかがえる。



ジキタリス・プルプレア(Digitalis purpurea)
・ゴマノハグサ科キツネノテブクロ属の耐寒性がある二年草。
・学名は Digitalis purpurea L.。属名のジキタリス(Digitalis)は指を意味するラテン語digitusから来ている。
・英名はFoxglove(キツネの手袋), Fairy caps(妖精の帽子)、和名は狐の手袋。
・原産地は英国を含む西ヨーロッパ。陽のさす森の中や、林の縁に生える。
・草丈60-100㎝程度と高く、根元から葉が出るロゼット状に表面にしわがある大きな葉が出る。
・その中心から花序が伸び、釣鐘型の花が下向きに咲く。
・開花期は、6-9月
・酸性土壌が適地。(日本の場合はほとんど問題ない)
・強心剤として使われるが、毒性があるため素人は絶対食しない。
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