切り戻し後に咲いた花
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/0d/823fb42df473f208a0dc9e9b1a031853.jpg)
このセージは、いつものハーブ園で見つけ手にいれたが
めずらしいほど情報が少ない。
ちなみにGooで検索すると
サルビア スペルバ ローズクィーン 検索7件
サルビア ローズクィーン 94件
サルビア スペルバ 107件
というような数だ。
しかたなく、海外の情報をも検索したが、
英語圏では、検索された量も圧倒的に多く、ポピュラーなセージのようだ。
たとえば、「Salvia superba」で検索すると67,000件がヒットし、
日本のサイトも含まれるが、圧倒的な数の違いがあり、
生活への密着度の違いが浮き彫りになった。
これでわかったことは、
ハーブ園では、“サルビア・ローズクィーン”とタッグが付いていたが、
“サルビア・スペルバ”の沢山ある園芸品種の一つの“ローズクィーン”であること。
“サルビア・スペルバ”自体、ハイブリッド(異種交配した品種)であり、
親の特定が混乱している。
調べれば調べるほどわからなくなってくるが、いくつかの説があり
方程式風にして比較すると以下の説がある。
①サルビア・スペルバ(S. superba)=S. nemorosa × S.virgata (注1)
②サルビア・スペルバ(S. superba)=S.sylvestris × S.amplexicaulis (注2)
③サルビア・スペルバ(S. superba)=S.sylvestris × S.villicaulis (注3)
(注1)西川綾子著 「サルビア」(NHK出版)
(注2)米国農務省 Germplasm Resources Information Network (GRIN)
(注3) Yoji's Salvia Garden
さてここで、
(イ)ネモローサ(nemorosa)とシルベストリス(sylvestris)は同種であるという説
(ロ)アンプレクシカウリス(amplexicaulis)の別名は、villicaulisという説
があり、前述の3つの方程式は、ほとんど“≒(ニアイコール)”のようだ。
そうすると、親の性質を確認しなければならない。
サルビア・ネモローサ(≒シルベストリス)は
原産地は、バルカン半島を中心とした南欧からアジアにかけての原野であり
草丈40cmでたたずむ姿は、森の賢人(woodland sage)というにふさわしいようだ。
サルビア・アンプレクシカウリスは、
原産地、トルコ、東南欧の温暖なところでネモローサと同じ地域で生育している。
これらのハイブリッド(異種交配)である“サルビア・スペルバ”には様々な種類があり、
“サルビア・スペルバ・メルローブルー”は
2003年度のフロロセレクトにてゴールドメダル受賞した世界的な品種だ。
フロロセレクト」(Fleuroselect)は、
1970年に花の新品種開発振興や育成者の権利保護を目的に設立された国際的な非営利機関で、
世界の主要な育種会社・種苗会社が会員となっている。
中心はヨーロッパです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/8b/479c8b2d726ba64a58f1ea961f10b3d3.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/52/9523409c9ae34dcf2b65f129ce0291af.jpg)
「サルビア・スペルバ・ローズクィーン(Salvia superba rose queen )」
・シソ科アキギリ属の耐寒性がある多年草。
・原産地は、ヨーロッパからアジアで交雑種が多い。
・草丈は、40~50cmで、群生させると美しいようだ。
・開花期は6~11月と長く、開花後に切り戻すと秋に再度咲く。
・水はけのよい土で乾燥気味に育てる。
・耐暑性および耐寒性はー10℃と強いが、梅雨に弱いので開花後に切り戻す。
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