(写真)ダイヤーズ・カモマイルの花
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この花には様々な名前がある。
ゴールデンマーガレット(golden marguerite)とも言われるが、
確かに、真冬に咲く純白のマーガレットに似ている。
マーガレット(marguerite)は、
ギリシャ語で“真珠”を意味するマルガリーテス(Margarites)に由来し、
真珠のごとき上品で謙虚でかつモダンでもある美しさを見るものにもたらしてくれる。
この花も、マーガレットのようではあるが、
マーガレットと対比させると
小麦色に日焼けしアクティブだがクラシカルな上品さを持った美しさを感じる。
(写真)ダイヤーズ・カモマイルの立ち姿
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カモマイルの歴史
カモマイルは、
人間との付き合いが長く、生活にとって有用なハーブの一つであり、
その語源・由来は、ギリシャ語の‘khamai’+‘melon’からきており
‘khamai’は‘on the ground’であり、‘melon’は‘apple’を意味し、
“地上のりんご”を意味する。
“メロン”が“りんご”という違和感があるが、
現在メロンと呼んでいる果実のことをこの時代には“りんごのように甘いウリ”といっており
melopepon=melon(りんご)+pepon(うり)となる。
古代のエジプトでは、マラリアに効く薬としてカモマイルを利用し、
香りの良いこのハーブを彼らの太陽神にも捧げたという。
ローマンカモマイルは、
りんごのような香りがし、摘みたての生花のティーは香り高くおいしいと紹介したが、
ダイヤーズ・カモマイルは、
ローマンカモマイル、ジャーマンカモマイルのように薬効がない代わりに
天はすばらしい能力を与えてくれた。
それは、シルクやウールを明るい黄色からオリーブ色までに染めることのできる能力で
‘Dye’は染めるを意味する。
花を摘み染料にするが生花でもドライでも良く染まるそうで、
鉄を媒染にするとオリーブ色に染まるそうだから化学は面白い。
(写真)つぼみと葉
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ダイヤーズ・カモマイル(Dyer’s chamomile)
・キク科カモマイル(ローマカミツレ)属の耐寒性がある多年草。
・学名はAnthemis tinctoria(アンテミス属ティンクトリア)。
・英名は染料となるという意味でDyer’s chamomile、 他にはgolden marguerite、golden chamomile、 yellow chamomile。和名はコウヤカミツレ。
・原産地はヨーロッパ、コーカサス地方、イラン。
・草丈50~60cmで茎は4~8本に分岐する。
・開花期は5月。濃い黄色の舌状花が咲く。花の色形からゴールデンマーガレットと呼ばれる。
・成長が早いので、株分け・鉢替えをまめにする。既に1回替えている。
・花後(露前)に強めに切り戻し丈をつめ風通しをよくする。これにより葉のロゼット形成が容易になる。
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