砂糖(ショ糖)の1000倍甘いといわれるスイートハーブメキシカン。
発育旺盛で、10cm程度の丈で横にどんどん伸びていくというが、
今のところこじんまりとしている。
枝の先に5㎜程度の大きさの球状のところに白い花が咲き
夏中咲くというのでグランドカバーとして良さそうだが、
冬は鉢あげするかカバーが必要なので、グランドカバーとしては不適かもしれない。
(写真)スイートハーブメキシカンの花

原産地は中米メキシコなどで、
栄華を誇ったアステカ帝国でも風邪薬としてつかわれたようであり、
南米のお茶マテ茶の甘味料としてステビア同様に使われているという。
ハーブでは“ステビア(Stevia rebaudiana)”の甘味が知られているが、
パラグアイ原産のステビア、メキシコ原産のスイートハーブメキシカンは
インカ、アステカ等の人類の文明とともに活用されてきた。
スイートハーブメキシカン
・クマツヅラ科イワダレソウ属の耐寒性がない多年草。
・学名は Lippia dulcis。英名は Aztec sweet herbまたはmexican lippia。
・原産地はメキシコ・グアテマラ。
・耐寒性がないので、冬場は霜よけをする。
・草丈10㎝程度で茎が地面をはって広がる。繁殖力旺盛。
・開花期は6~9月で松かさ状の花序に白い小さな花が咲く。
・葉にさわやかな香り、ステビアを上回る甘味がある。樟脳成分を含むようなので継続使用には注意が必要。香りを楽しむハーブとして活用。
・日当たりから半日陰で栽培。夏場は過度の乾燥に注意。
・冬場は、耐寒性がないので腐葉土で根を覆い軒下か、室内に取り込む。
・スイートハーブメキシカンは、1827年にTreviranus, Ludolf Christian (1779-1864)によって採取され学名Lippia dulcisと命名された。
・クマツヅラ科はシソ科と類縁であり、世界に約100属2600種がある。大木になるチーク、園芸種としてのランタナ、バーベナ、カリオプテリスもこの科に属す。
・Lippia属(和名イワダレソウ属)は、パリ生まれのイタリアの植物学者リッピ(Auguste.Lippi,1678-1701)の名にちなむ。この属の植物は約90種あり、南北アメリカ、アフリカにある。多くは低木だが、わずかに宿根草も含む。葉は2または3枚で対生または輪生。花は小さく細い花梗の上に頭状または穂状について一見小さなランタナのように見える。
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