ジャーナリストら 署名4.9万筆提出
芸能活動の引退を表明した中居正広氏による女性への性加害疑惑にフジテレビ幹部が関与していた疑いをめぐり、新聞社などの記者やフリージャーナリストら有志が24日、同局に対し、記者会見のやり直しと日本弁護士連合会(日弁連)のガイドラインに基づく第三者委員会による徹底調査を求める署名4万9070人分を提出しました。
署名では、同局が17日に行った記者会見で、映像の撮影を認めず質問者を限定するなどしたことについて、「報道機関としての背信行為であり、メディアに携わる人間として看過できない」と指摘しています。
その上で、「今回の問題は女性社員を犠牲にした性接待疑惑であり、能力の発揮やキャリア形成の機会を奪う重大な人権侵害だ」と指摘。「フジテレビには被害の訴えに真摯(しんし)に向き合い、徹底的に真相を解明する責任がある」とし、▽参加制限や映像制限のない公正で開かれた記者会見の速やかな実施▽日弁連ガイドラインに基づく第三者委員会の設置と事実関係の徹底的な解明を求めています。
フジテレビの親会社フジ・メディア・ホールディングスは23日、日弁連ガイドラインに沿った第三者委員会の設置を決めたと発表。同局は27日に「オープンな形式」で記者会見を開くとしています。
署名を提出した元出版労連委員長の酒井かをりさんは、「短期間で多くの賛同があったのは『性暴力は許さない』という社会の流れができていることを表している。メディアはその声にきちんと耳を傾けるべきだ。フジテレビには報道機関として誠実な対応を求めたい」と話しました。
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