首相演説 田村委員長が会見
日本共産党の田村智子委員長は24日、国会内で記者会見し、同日の石破茂首相の施政方針演説について「政府としてのビジョンが全く見えない演説だった」「自民党政治の行き詰まりの象徴だ」と指摘しました。
田村氏は、施政方針演説で石破首相が「楽しい日本」と強調したことをあげ「何の楽しみも、わくわく感も、面白みもない演説だった」と批判しました。
米国でトランプ大統領が誕生し、国際協調に背をむける行動に出ているもとでも、「日米同盟」絶対の立場をあらわにしたと指摘。また、深刻な暮らしの状況も直視せず「30年間の暮らしのひっ迫、経済の停滞をどう分析してどう変えていくのかが何もない演説だった」と述べました。
演説に「食料自給率」の言葉が入ったものの、食料自給率向上の目標を投げ捨て、農業を衰退させてきた自民党農政への反省はひとかけらもないと批判。男女賃金格差の是正をいうものの、コース別人事制度による賃金格差が女性への間接差別だという認識もなく、どうやって是正するのかと指摘しました。
裏金問題も全くの無反省だったと批判。「これから予算審議になるが細かな修正ではなく、財界・大企業中心、日米同盟絶対という二つのゆがみにしがみついた政治を続けるのか、大きなところを捉えた論戦が必要になる」と述べました。
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