会見「承知していない」
梶栗氏は勝共会長
岸田文雄首相が自民党政調会長だった2019年に統一協会(世界平和統一家庭連合)ダミー団体のトップと同党本部で面会していたと「朝日」(4日付)が報じました。岸田首相は4日、報道を受けて会見し、面会について「承知していない」と述べ、調査するかどうか明言を避けました。ただ岸田首相は閣僚や党所属議員に対して協会との関係を自主点検するよう求めた経過があり、自身の説明責任が厳しく問われる事態になっています。
同紙によると、岸田首相は19年10月4日にニュート・ギングリッチ元米下院議長らと面談しました。その際に、統一協会ダミー団体である「天宙平和連合(UPF)ジャパン」の梶栗正義議長が同席。梶栗氏は岸田首相に名刺を渡し自己紹介したといいます。
梶栗氏は日本共産党の撲滅を掲げて、反共謀略ビラ配布などをしてきた統一協会の政治組織「国際勝共連合」の会長。UPFが一昨年9月に韓国で開いた集会には安倍晋三元首相がビデオメッセージを贈りました。それを同氏に依頼したのは梶栗氏とされています。
岸田首相は昨年8月10日、内閣改造に伴う会見で、統一協会と自身の関係について「私個人は、知り得る限り、当該団体とは関係がない」と明言。その上で閣僚には、「協会との関係を点検し、厳正に見直すことを了解した者のみを任命した」としていました。
岸田首相が梶栗氏と面会した日の翌日は、統一協会の韓鶴子総裁が出席したUPFの集会が名古屋市で開かれ、自民党議員だった細田博之前衆院議長(故人)が出席。同日には韓総裁と山際大志郎元経済再生担当相ら自民党国会議員経験者7氏が記念撮影をしていました。
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