鉄道模型のある生活ブログ

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音楽 アナ・ヴィドヴィッチ クラシックギターリサイタル

2024年07月21日 | 音楽 ギター

女性 クラシックギタリストのアナ・ヴィドヴィッチさんの演奏会に行ってきました。

それはそれは、上手というのを通り越して、私もクラシックギターをかじっているのですが、もう私のはギターといえないと打ちのめされて帰ってきました。 というより、とても素晴らしい演奏を聴かせていただきました。

 

パンフレットです。 伊丹のホールです。

この方の事は知らなかったので、果たして聴きに行く値打ちがあるかどうかyoutubeなどで調べて、かなり前に予約したのですが、その時にはすでに売れ切れ直前で、なんとか席を確保できました。

 

阪急神戸線で、塚口で乗り換えて伊丹に向かいました。

 

阪急の車内。 アルミの日除けが阪急らしい。

 

伊丹アイソニックホールです、次々と人が入ってゆきます。

 

演奏中は撮影など禁止と書いてあったので、演奏前なら良いだろうと撮影。

あまり大きなホールではありませんが、ギターソロにはちょうど良い。聴衆はいっぱいです。 年寄りの男が多い。

多分、皆若い頃にクラシックギターやっていた人たちだろう。 当時はクラシックギターとマンドリンが流行っていたから。

 

この日のプログラム。 バッハやバリオスなど、正当なギター曲だ。

最近、プロのギタリストも、若受しようとしてかクラシック以外に映画音楽などを混ぜたりしているけれど、この方はまさにクラシックギターの王道の曲を選んでいる。 自信があるんだろう。

 

クラシックギターの演奏会は奏者が1人舞台に上がり、会場からの説明も何もなしに演奏が始まる。

長いドレスを着た、スタイルが良いこの方が現れると会場からは拍手が湧く。 それは当然なのだが、初めのバッハ無伴奏チェロ組曲全曲(何曲もあって結構長い)が始まると、音の綺麗さにびっくり、この方の演奏は基本的にはしっかりした音で、特にバッハなのであまり大袈裟な感情はつけないが硬い音、柔らかい音、甘い音などさりげなく使い分けている。 ギターの音はピアノの単調な音と違って、指で直接弦を弾くので弾き方や弾く場所によって大きく音を変えられる。 変えられるのであるけれど、やはり上手な人でないと逆に変な音も出てしまうのである。 そして左指の抑え位置が悪いと、弦がビビり、まともな音にならない。

それがこの人は、難しい速い部分でもゆっくりな聴かせどころの音も絶対に失敗しない。 いやはや驚いたのなんの。

素晴らしい演奏で、バッハが終わった時点での会場からの拍手が凄い。

皆が知っているアルハンブラの想い出のトレモロなど、流れる様にというか、世界一アルハンブラが上手だと言われている朴葵姫さんにも負けるとも劣らずの素晴らしい、演奏で、前半が終了。

言葉だけでは分かりにくいだろうから、youtubeから紹介しよう。

 

このyoutubeの最初の曲が、この日演奏した最後の曲です。

ほかにもスカルラッティーの曲も演奏しました。

でも、これをyoutubeで聞くのと会場で聞くのとは雲泥の差です。 生で目の前で弾いて、音もギターから出た音が直に聞こえる。 スピーカーの音ではないです。 

休憩後の最初の曲が、アランフェスの協奏曲。 普通はオーケストラをバックに演奏する協奏曲だが、この方が独奏用に編曲して1人で弾いている。 しかしオーケストラがいなくてもそれはそれは立派な演奏で、皆さんもどこかで聞いてことがある第2楽章はとてもとても綺麗だった。

こうやって、演奏している間、バロックの曲の時には舞台の照明が、木陰というか木の枝と葉がバック全体に照らされて、リュートや正倉院の琵琶のサウンドホールのような感じで、気持ちが良い。 そこに快い音色で流れる様な演奏を聴いていると思わず居眠りをしそうになるが、心地よいひと時を過ごさせていただきました。

それにしても、休憩を挟んでですが3時間ほど弾きっぱなしで疲れたことと思いますが、その間全くミスや雑音もなく弾き通したことにもびっくり。  疲れているだろうけれど、皆さんの拍手が鳴り止まないのでアンコールに2曲弾いてくれました。 その最後の曲が綺麗だったこと、なんとか楽譜を手に入れたいと思ったのでした。

 

この方はクロアチア生まれで、5歳からギターを始めて各種のコンクールで優勝をさらったりいろいろの音楽家に習ったりして、2010年にも日本に来たりして、日本でもとても人気があるそうで、私は知らなかったけれど、今日からファンになります。

会場に入ってすぐにCDを買ったのですが、購入した方にはサインをしますとのことでサイン会場で並びました。

 

皆さん並んでいます。 

 

サインを待つ人は会場から溢れて、上の階につづく階段にもたくさん並んでいました。 皆さんCDを買ったのだ。

 

私の番、サンキュウなど英語で言って写真を撮らせていただきました

 やっぱり緊張で手が震えて少し写真がブレている。

 

伊丹の酒蔵がある通りを通って帰ったのでした。

 

最後にもう一度、この方の小さな音、ピアニシモの音が素晴らしい。 小さな音はどの楽器でも難しいのです。

ギターなら右手が空振りをしてしまったり、指が引っかかって大きな音になったり難しいのですが、本当に小さなか細い音まで綺麗に聞かせてくれました。 なんとか、真似をしてみたいものです、

サインでーす

 

おわり


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