昨日の新聞報道によれば小沢一郎氏とその離党グループ約30人が河村たかし氏の東京での事務所開きパーテイーに参加したそうである。其の中で小沢氏は「基本的な考え方は全く同じ。主張を貫き通す事が政治、行政に携わる者に必要な事だ」と述べたそうであります。民主党の旧来の(投げ捨てる前の)考えは、いわずと知れた”国民の生活が第一”と後、鳩山氏が唱えた”市場原理主義に立たない”と言う事であったと思う。(もうひとつ言うなら”需要重視の経済”と言う事であろうか。
ここで消費税の引上げはこの国民の生活が第一という考えに相反するということで小沢氏は離党したと言う事になっている。ここで考えなければならないのは、では”市場原理主義に立たない”という事に関してはどうかと言う事である。河村氏は大阪の橋下氏には積極的に賛同の立場と見受けられる。それは種種の出来事から明らかな事である。ではこの橋下氏がどういう理論的立場かと言うなら其の塾の講師が彼の竹中氏である事を思えば忽ち明らかなように全くの市場原理主義其の物であると言う事は論を待たないであろう。
一番簡単なのは非正規問題をみれば其の立ち位置は明らかであろう。つまりは橋下氏は競争による労働者の非正規化を当然視ししており、その八策にも(当然にも)非正規問題は出てきません。このように労働市場に限ってみてもその市場原理主義は明瞭であろうと思われます。またそこから考えるに国民の生活が第一と真剣に考えるなら市場原理主義は取れないところであろうと思われます。
このように考えるなら”小沢新党”の目指すべき理論的根幹は、国民の生活が第一+市場原理主義に立たない(+需要重視の経済) と言う事であるべきであり、もしも市場原理主義を容認するならばその道は最終的には”国民の生活”と相容れない道にゆくのではないかと言う事であり、またその道は経済学的には新古典派(サプライサイド)であり、基本方針を取りまとめ中の現在がその方向性を考える時点であると言う事であり、消費税引上げに反対投票して得た国民の期待のそむかぬようお願いしたい所である。(但し、消費税引上げ”前に”やることがあるとのスローガンも見受けられるが”行革”を進めればと言うような言葉じりてきな事で将来消費税増税賛成派にならないよう期待したいところでありますが)