よみがえるケインズ

ケインズの一般理論を基に日本の現代資本主義を読み解いています。
カテゴリーが多岐に渡りすぎて整理を検討中。

第14章 古典派の利子率理論 上 (マイナス金利でも借り手が増えない理由)

2022年05月14日 | 一般理論を読む 改訂版
異次元の金融緩和の指導理論 この章では、古典派の利子率理論批判を通して、ケインズ自らの利子率の一般理論を展開している。その批判されている古典派の利子率理論が「異次元の金融緩和」の指導理論である。また一般理論で「唯一のグラフ」が登場することでも有名?である。この章と次の付論を筆者自身は「一般理論」のなかで最も難解だと思う。この章を理解できなければ、マイナス金利でも借り手がいないのは何故か?なぜ貯蓄が . . . 本文を読む

第14章 古典派の利子率理論 下 (資金の需給バランスで利子率は決まらない)

2022年05月14日 | 一般理論を読む 改訂版
人は、なぜ価格によって資金の需給すら均衡すると考えてしまうのか 前項で見た古典派の利子率理論はまさに新古典派・現代正統派の基本的考え方・異次元の金融緩和の理論的根拠そのものである。市中銀行の日銀預金を増やせば利子率が低下し投資に用いられる、と想定する。 ここで「一般理論」唯一のグラフが登場する、ので触れない訳にはいかない。古典派の利子率理論を視覚化したものだ。ケインズがなぜグラフを嫌うのか?グラフ . . . 本文を読む