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人生相談

2010年12月22日 | 【アクロス】 あこちゃん社長の日記
 夕方、久しぶりに大家さん(A様)がご来店されました。



来春に解約となる物件を募集してほしいとの事で、募集内容の確認をさせて頂き・・・



いつの間に、遠くにお住まいのご両親のお話やご兄弟のお話になり・・・



とっても親孝行・兄弟孝行されている様子を話されているうちに、段々涙ぐんで来てしまった大家さん。



私よりも、少し年上の大家さんですが、普段から驚くほどご両親やご兄弟に対して援助し、家族を愛されている様子。



でも・・・大家さんのご両親に、その気持ちは当然としか伝わらないのだと・・・。



大家さんはご両親から『ありがとう』の言葉をもらえたら、何も要らないと話していました。



『ありがとう』の言葉を言ってもらえない事で、ご両親からの愛情をもらっていないと、



とても悲しそうに思い詰める様子でした。



自分の家族には満足しているのに、ご実家や御兄弟に対して、感謝の言葉も言ってもらえない寂しさの持って行き場が無く、家族がいるのに孤独を感じて・・・『死んでしまいたい』とも思ってしまう等と・・・。



大家さんは私に
『あなたが私だったら・・・どうする?どうすれば解決出来ると思う?』と投げかけて来ました。



どうやら大家さんは、何年間もの間、実家に帰る度に喜んでもらいたい気持ちで、ご兄弟や甥っ子さんにも、お金や洋服等をプレゼントしていたようですが、自分の気持ちを伝えることをしていなかった様なので、ご両親だけでなく、ご兄弟や甥っ子さんまでが、お金や物をもらう事に対して当り前という気持ちになってしまった様子。



一番愛するお母様も、大家さんがプレゼントした品物を他の長女さんやご長男・ご次男さんにあげてしまったり、大家さんがお母さんの為に渡したお金を、欲しがるご兄弟の方へあげてしまったり・・・。と、どうやら大家さんの気持ちを踏みにじられてしまった事が
大きな心の悩みになっている様でした。




『大家さんの親・兄弟を思う気持ちが大き過ぎて、当り前になってしまったのかもしれませんね?でも・・・今まで、当然と思われてしまったなら、次回からは極端に減らすというか・・・親孝行はお金をあげる事や物をあげる事以外にも、普段お話出来ない分、お母さんとの会話をする時間を大切にしたり、一緒にご飯を食べに行ったり、旅行に行ったりと・・・親孝行の方法は決まっている訳ではないし、物を買ってあげる事だけが親孝行ではないと思いますよ。先ずは心が通じあえない寂しさがあるのであれば、沢山お話してみてはどうですか?』と・・・私なりの回答をしました。




言葉では言い表す事が出来ないし・・・うまく伝えられないという大家さん。
それならお母様にお手紙を書いて、実家に帰った際に、直ぐに渡すのではなく・・・
一緒に散歩したり、食事をしたり・・・お母様と一緒に過ごして・・・帰る時に、渡してあげたらどうでしょうか?
なかなかお手紙を書くこともないと思いますが、大家さんの心の中でこれだけは理解して欲しいと思う事や、こんな気持ちで親孝行をしているつもりであるという事・・・何でも良いと思いますが、手紙にする事によって自分自身の気持ちの整理が出来ると思うのです・・・。




大家さんは、忘れ物を思い出したか様に
そうよ!そうよね!どうしてこんな事が気づかなかったのかしら・・・今度実家に帰る前までに書きとめておけばいいんだものね・・・そうしてみます!』と、笑顔を取り戻してくれました。



この間、おおよそ3時間半???ぐらいでしょうか・・・。



帰り際、大家さんは
『心の洗濯が出来ました!ありがとう!』そう言ってくれました。



誰もが思う親に対する気持ち・・・。



近くにいても遠くにいても、親には心配をかけたくないと思う気持ちは子供として誰でもあると思います。



高価な物を買ってあげなくても、親は子供に対して無償の愛を持っているものだと思うので、きっと表現する事が不器用なだけなのかもしれませんし・・・。



眠れない程悩んでしまったようです。



親子だから話さなくても理解しあえる事があると言いますが、親子でも物事の考え方はそれそれですから、やはり会話をしなければ理解しあえない事も沢山あると思うのです。



一人で悩んでいた大家さんですが・・・。



少しでも、お役に立つ事が出来たのかな???と思うと、『頑張って!』背中を押したくなります。



ギクシャクしてしまったら、ご両親やご兄弟にお手紙で気持ちを伝えれば、きっと理解してくれるものと思います。