昨日のGDBですが、純正ECUを書き換えできる機械が
付いていたので触らせて貰いました
このように純正ECUと通信出来ます。
基本的な操作方法が判らないので最初は戸惑いましたが
使い方を教えて貰ったら、後は大体理解できますね
この書き換え機の正確さが判らないので何とも言えませんが
表示のみは大抵の項目は書き換え出来る用です。
試しに、変更しても安全なVVTのMAPをMOTECの
GDBの物と見比べて変更してみました!
前にも説明しましたが純正ECUは10進法なので
通常の数値では表記されません。
この書き換え機はそれを12進法に変換して表示していますが
何処まで正確かは謎です。
ECUの信頼性とはそう言う所が重要です。
まあ、VVTのMAPなら狂っていてもそれほど
影響無いでしょうから試しにMOTECのデータを流用した
データを入れて見ました!
元々ノーマルのデータのまま乗っていたらしいのですが
VVTのみの変更で、がらりと出力特性が変わったのが
横に乗っていても体感出来ました!
お茶漬けのような簡単クッキングですが、
そのお茶漬けの元が時間をかけてじっくりと煮詰められた
データだけに効果が有るのでしょう
何をじっくり煮詰めたかって?
そりゃ、たまごに決まっているでしょう
このクルマも「ECUはたまご入りで」になりました
町乗りでは判りずらい領域を変更してあるので
サイクルを走ってからの感想が楽しみですね
先日ターマックラリー仕様に変更したGDBですが
リアに付けたヘルパーさんの介護があまりにも
気持ちよかったらしく、フロントにも介護ヘルパーさんを
雇いたいと申し入れが有りました!
前回説明したとおりこの車のリアサスペンションは
縮みのストロークに多少余裕が有ったので
ヘルパーを入れて伸びのストロークを増やして
リアの足を長くしました!
ですが、フロントのストロークは縮みのストローク
に余裕は無いので、ヘルパーを入れる為に
縮みのストロークを少なくしてしまうと
縮みのストロークが足りなくなってしまいます。
それでも良いとオーナーが言うので、フロントも
変更します。
果たして失う物の代償は高く付くでしょうか?
安く付くでしょうか?
何故ヘルパーを入れるか?と言う質問は
良く聞かれます。
非常に簡単に答えると
①伸びストロークを増やす為。
②ヘルパーを入れるとサスペンションがより伸びやすくなる。
ヘルパーを入れるとバネにプリロードを架けるのと
同じ効果が有る為サスペンションを伸ばす方向に作用する。
但し、バネにプリロードを架けるとベースのレートが高い為
反発力の方が強く感じてしまい跳ねる感じになってしまうので
ヘルパーの低いレートの方が自然に伸びてくれる。
プログレッシブレートのバネでも同じ効果を狙っています。
一般的に「良く動く足」というのは路面のギャップなどを
吸収するイメージがあると思いますが、
縮んだ後にスムースに伸びてくれないと接地性の良い足とは
言えません。
縮む方向は入力を受ける為それほど難しく有りませんが
伸びる方向は自ら動かなくてはならない為難しいです。
縮むのはパッシブですが、伸びるのはアクティブに動かなくては
なりません。
ヘルパーを入れると路面の細かいうねりやギャップが
気にならなくなるのは伸びの接地が良くなるので
路面にタイヤが追従するようになる為です。
今回のフロントはこの②の効果を狙った物です。
②だけの効果が欲しいならこのようにヘルパーを
全密着にしてもそれなりに効果は出ます。
これなら縮みのストロークを犠牲にしないでヘルパー
を入れられます
でも、それでは芸が無いのでヘルパーストロークを
5mmにして伸びストロークも増やします。
ストロークが無ければサスペンションが動いても効果半減ですからね!
ただ元々フロントにはヘルパーを入れるスペースも無いので
バネを短くしてヘルパーを入れました!
ついでにリアにも調整式のピロアッパーを入れたいと言うので
リアも変更します。
リアを調整式にするのは結構大変です。
まずはアッパーシートを取り付けなくてはならないので
寸法が変わってしまうので、もう一度全長と
ヘルパーの位置を出し直さなくてはなりません。
ご覧のように随分と形が変わってしまいます。
最後にE-CONが付かないという想定外の事が
起きましたが、スペシャル裏技でバッチリつきました
先ほどテストドライブしましたが予想以上に
サスペンションの追従性が上がっていてしなやかに
路面に接地してくれます。
大入力や大きいギャップにはフロントは
フルバンプしてしまうとは思いますが
失った代償は大きいですが、それによって
得た物は更に大きいかも知れませんね
まさしくターマックラリー用に生まれ変わった
と言えます!
あとはオーナーのインプレッションが楽しみです