ステロイドというお薬は、時に依存してしまうほど、人を「元気」にしてくれる薬だそうです。
一方で、副作用もあげればキリがなく、それは現在だけでなく将来に影響があるということから、使用量と方法についてはかなり慎重を要する薬だということです。
私は一時期、割ととんでもない量を飲んでいたのですけれども、案の定ムーンフェイスと中心性肥満を発現しました。
顔はまんまる。
正直いうと、かわいいまんまるではなく、ぱんっぱんな感じなので、残念なまんまるです。
体も全体的に太りますが、お腹やお尻のあたりがぼーんと太ります。
経験した人からすれば、ああ、あの方はステロイドを飲んでるなというのが一発でわかるようなそんな容姿になります。
一方で、食べ止まらないという話もよく聞きます。
夜中も冷蔵庫の前で食べ漁ってしまった
カップラーメンをほおばってしまった
チョコレートを何枚も板チョコで食べた
など、正気か?というようなエピソードはさまざまに聞きました。
さて、元気な時には痩せ型ではなかったけれども、決して太っていなかったわたしにとって、食欲が抑えられないという事実は俄かに信じられませんでした。
極端に言えば、ま、いいじゃないの!と自分に甘くしている人たちにしか起こらない現象なんじゃないの?くらいの考えだったんですね。
ところが。
わたしが病気になって、ステロイド薬を処方されましたところ。
食欲がとまらないんですね。ほんと。
というよりも、満腹感が得られなくなりました。
なので、ずっとずっと飢餓状態みたいな感じで、食べ物のことを考えようものなら食べたくなってしまうのです。
さらに水を飲んでも太ると言いますが、そういう代謝状況になるらしくて、本当に今までと同じ量を食べているのに太ってしまうというようなことも起こるのです。
覚醒剤も。
一度やったらだめだ、と聞きますけれども、本当にそうなんだな、と私はステロイドを飲んで知ったような気がしました。
それなのに、悪い輩が純粋な人にぽんと打ってしまうとか、それで依存症になったなんていう、もう耳を塞ぎたくなるような事実はそこここに存在するのです。
何とかそういうことはなくなってほしい。
胸が詰まる思いです。
話は少し逸れましたが、自分の理性なんて、こんなにも弱いものなんだと、当初はかなり打ちひしがれたものです。
今は、その弱い自分と共に生きています。
ある意味、ステロイド薬との勝負ですよね。生きている限りは、負けないぞと。利用はするけど、駆逐されてたまるものか!と。
高らかに語ったわたしがやってることは、結局、散歩、なんですけどね 笑
この量のステロイド薬を飲んでこの程度の体重で済むなんて、なんてすごいの!みたいに褒めてもらえたりもしました 笑
この体型で褒められてもなんか申し訳ないですけど、でもそれくらい大変なことなんで、思いっきり自分を甘やかしてあげようと思います。
そして今日も1歩1歩歩いていきたいと思います!