授業なんて○○だ!変な教師の成功仕事術

学校の常識とは違う事いっぱいだけど、すべて筆者の成功体験からの仕事術ばかり。変な教師なので、信じなくていいですよ。

算数は教科書通りに教えよう

2008-11-02 20:31:06 | 算数
よく、算数の時間に「教科書をしまいなさい」と言うことを聞きます。
私も、10年前までは、先輩方の意見を聞いて、そうしていました。

そうすると、授業は、一部の塾で教わったり、頭のいい子ばかりが発表し、できない子は机に突っ伏してやらなくなります。
何でできないんだ!きつく言ったり、残ってやらせたりもしました。
1時間に1問しかやらずに、残った問題やドリルは宿題にしていました。

しかし、今ではこの指導の仕方をしていません。
教科書を使って、算数の苦手な子たちにもわかるように、
教えています。

まず、教科書の例題を、子どもたちと問答しながら、解いていき、
解き方をノートに写させます。
そして、練習問題を同じ方法で解かせます。
はやくできた子に板書させ、答え合わせをします。
できない子は、写させます。写すうちに、やり方がわかっていくからです。
授業の最後には、ドリルの問題を解く時間も取ることができます。

この指導法に切り替えてから、子どもたちから
「今日の算数はおもしろかった!」
「先生、俺、算数得意になってきた!」
などの声が聞かれるようになってきました。
1時間にたくさんの問題を解くことができるので、
子どもたちも、知的興奮が得られるのだと思います。

さて、

いまだに、教科書をしまわせる教師が多いです。
そして、教科書通りに教えられない教師が多いのです。

教科書は、教科書会社や、現役、退職された先生方など、たくさんの方が練りに練って作っているのです。
文科省で、きちんと検定をして、パスをしたモノです。
指導要領にも載っています。
学校教育法だと思いますが、法律にも定められています。

教科書を使うなという教師は、法律違反ですので、公務員失格です。
しかし、いまだに教科書通りに進めるのはよくないという方は、
いったい何を教えているのでしょうか。

たったひとりの教師の力量が、たくさんの専門家である執筆者、
教材のプロである編集者、そして文科省の方々を超えると思っているのですかね。

算数の教科書を使うなと言うのは、算数の問題解決学習を行う教師に多いのですが、
問題解決学習そのものが、元々アメリカで大学生向けに開発された指導法です。
様々な知識を脳に蓄積している大学生だからこそ、
内部情報を引き出して解いていく問題解決学習が適しているのだと思います。
それをほとんど内部情報のない小学校の子どもたちにやらせることこそ、ナンセンスだと思います。

子どもたちに、何も情報がないまま、初めての問題をやらせて、
できるのは、塾で習った子や、頭のいい子だけです。
できない子は、机に突っ伏して、ひどい子になると、文句を言ったり、暴れる子もいます。
私にも経験があります。

教科書があっても、できない子はいます。
でも、教科書に書かれている手がかりを教師の指導で与えれば、
できる子もいるのです。

1学期、30点しかとれなかった子が、教科書通りに進めることで、2学期の終わりには、80点を取って、大喜びをしたという経験もあります。

まずは、教科書通りに基礎基本を教えられるようになってから、
そのほかの方法を行うのではないのかなあと思います。

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