みなさん、こんばんは。
昨日、富岡の松ちゃんに会ってきました。
今月の7日(金)に行く予定でしたが、関東一円に降った雪のおかげで順延になっていました。
昨日、圏央道の内回りで車12台の玉突き事故がありましたが、朝の5:30頃の圏央道外回りでも20メートル先が見えない状態で走り、めちゃくちゃ怖い思いをしました。
富岡には8時に着きましたが昨日の朝は怖かったし寒かったです。
着いてすぐに松ちゃんが「今年の富岡は例年より寒い。2~3度低いんでねぇ~か」と言ってましたが、来月から寒さがさらに厳しくなるのでは?と思います。
松ちゃんの姿を見て暖かい竹藪から出てきた牛さんたち。
所どころ、雨か雪か?が凍っていてここ何日も溶けないでいるのだとか。
やっぱり寒いのです!
昨日の松ちゃんは、ある憂いごとを抱えていました。それは養蜂のことでした。
彼は養蜂のプロなのですが、去年の夏終わりごろから何やら病気になったそうで、毎日、少しずつミツバチが死んで今はほんとに少ない数のミツバチだけしかいないのです。
番長のヤマを先頭に餌やり場にて
ミツバチの病気と言ってもチョーク病やフソ病、ダニ対策とか色々あるのですが、養蜂を創めて30年以上の経験と豊かな知識を持っていても、死因がわからないという状況に彼は置かれていました。
彼は何か月もミツバチを見て来て「これはやっぱりウイルスしかねぇ~な!」と。
蜂がウイルスに感染って言っても、ワクチンがあるわけではないので大変なのです。
ウイルスでミツバチを死なせてしまうのは初めてらしく、いろいろ調べて同じ区域の中で発症している群があると他のミツバチがそれに感染する事案が考えられると。
病気のミツバチが蜜の採取に使った花に松ちゃんのミツバチがその花に止まって採取した時にうつったのではないか?
それしか考えられないとのことでした。
昨日のロールわら餌は発酵して牛も喜ぶ餌になってた。
その対策のため今年は1からやり直しをするので、また大変な1年になるのかなぁ~と思います。
松ちゃんもボヤいていましたよ。
僕も彼と同じ立場だったらハ~って溜息ついて泣いてますね。
自分で購入した資材等、数十万円がパーになり、ミツバチも購入しなければならないから、Wショック!!
これ、午前の部の餌やり。松ちゃん、少し疲れてるみたいだったかな。
あとはイノシシの問題ですが、これは本当にいたちごっこですね。
秋冬に産まれた子供のイノシシが春夏期に大きくなり暴れまわる。
その時は頭数も多いから春夏期に捕獲して減らすも、また秋冬に子供が生まれ、翌年の春夏期に人間の目の前に現れて暴れまくる。
都会の方にはわからないかもしれませんが本当にイノシシは怖いのですよ。
ほんと、人間に被害が出る前に何とかしてほしいと僕は叫びたいです。
昨日は力(りき)と小次郎2匹の甲斐犬が付き合ってくれました。
「2~3日前、田んぼに、もの凄く大きなイノシシが現れた」と彼は言っていましたが、彼がそんなこと言うのは滅多にないんです。
だから彼が言う「もの凄く大きいイノシシ」は、とてつもなく大きなイノシシだったってことです。
僕は怖いもの見たさで見てみたいと思いますが、たぶん、自分に向かって来たら逃げ遅れて死にます。泣
富岡、大熊、双葉、浪江、楢葉、広野、川内と7町村、森林が多くつながっているので、人間が少しでも手を抜けば野生のイノシシは増え続けるだろうと思います。
町も結構な予算を使っていると聞きましたが、この成果が問われますね。
甲斐犬にしてはめちゃくちゃからだの小さい小次郎君です。
あとは今年の無農薬米つくりのこと。
以前、松ちゃんの話を聞いて無農薬で米を作ることはどれほど大変なのか知りました。
あんなこんな大変苦しい思いをして作るなら、買って食べたほうがどのくらい楽かって。。。。
他の人が同じ被災地で無農薬米つくりをやったけど、みんな一回でやめてしまったって。。。。
松ちゃんは今年もチャレンジするのだけど、一人で牛たちの飼養し、一から養蜂を創めなきゃならない、ましてや極致を行く無農薬米作り!って、きつ過ぎるだろうよ!
それでも普通に考えられないことを、彼はいつもやってしまうのです。でも心配なんですよね。
ポンコツ老人の僕は昨日、やっぱあいつは尋常じゃねぇ~よなって思いながら帰ってきた次第です。
これからもがんばる福島と松ちゃんの応援をしてくださる皆様、今、こんな状況ですが今年もどうぞよろしくお願いいたします。
今日はお付き合いくださりありがとうございました。
それでは皆さん、またお会いしましょう。