工房をご覧になった方が
「この程度の機械であの作品できるんかい?」
と、笑って言われた。
うー。たしかにねえ。
男の人から見たら
この程度
かもしれんなあ。
今の工房でも狭いなあって言われるし。
でもねえ
この程度の機械で
あそこまで仕上げるんだもの。(笑)
立派なものでしょ?と、言いました。
実際
床貼りが結局工房開きに間に合わなかった最悪の結果
私のストレスは最大値にまで到達し
胃が痛いくらいキリキリしました。
段取りをいくら立ててもできない苦しさ。
半年少しずつ楽しみながらしようと毎月毎月お金かけて通ったのに草抜きとか不用品処分したくらいという
絶望的な段取りひっくり返しの繰り返し
つまり毎月行く必要もなかったのだ。
できてないのだもの。(笑)
今月はできてるかなあ?と、期待して行くと前とおんなじだ。
段々私は暗鬱になっていきます。
そんな自分と必死で戦い
「進んでるか?」
と、心配してくださる方には
大丈夫
と、言い続けてました。
勉強になりました。
住居部分やいろんなことでお友達助けてくれた。
でもすごかったのは
社長が何にも工房部分できないという絶望を助けてくれた。
風防室に作業台2台に
母屋の出たところの雨よけや下の左官仕事。
これはもうすごいことだ。
最高の出来事でした。
電設の一部も。
してくださった事に本当に感謝しています。
もしもこれがなかったら
私はもう引越やめちゃおうかと考えるまで心が追い詰められてました。
何もかもうまく進まない。
どうすることもできない。
これでは意味がないじゃないか。と。
みんなには笑って大丈夫と言いながら内心は不安で不安で仕方なく
焦りと不安との中の工房引越。
慣れないトラック上がり下りで足の瓶帯は傷めるし
歩けなくなるし。
苦しいことはいっぺんに来ましたが
逆にそんな最悪の状態を暑い時にも何度も通ってくれたり
遠くから来てくれたり
色々庭整備やガレージ補修を助けてくれたお友達ら。
涙が出ました。
こちらに来てからも
冬支度何にもできてない状況下
ファンヒーター送ってもらったり
こちらの地元のお友達のいろんな助けも。
感謝しかありません。
とにかく寒さ対策だけはしておかなきゃと考えてます。
だからこそ
がんばらなきゃ。
床ないと壁できず
壁できないと道具を掛けたりすることもできず
まだ段取りが非常に悪い。
ここは作りやすいところなのに環境整備してないことで遅れに遅れるから焦ってばかり。
ここにあるべき道具を置くところが全くない。(笑)
だから工房としてはまだ道具や機械雑然と置いてあるだけの中作業しているわけです。
そりゃ効率悪いですよね。
でも負けない。
自分の折れそうな心を社長やお友達やいろんな皆さんが支えてくださった。
やる。
ちゃんとやる。
その決心は本物です。
コンクリートこれから冷えますが
これもお陰様で年末してくださることになりました。
来てくれたた方は
平行が斜めになってるから精神的に疲れるのをなんにも言わなくてもすぐに気づかれ
補正して機械が平衡保てるようきちんとしてくださるようです。
耳がおかしくなりそうな微妙な平衡のズレですが
これ、精密な作業するとき本当に困ります。
違和感の中作業するのは疲れますから。
一番に、そこに気づかれた。何にも言ってないのに。
「この上にこのまんま床貼ってもつかれるだろ。」
確かに。
そういうプロの方が施工してくださるなら安心だなあと感謝。
よーし。ようやく最初の一歩。
半分ずつ施工するから仕事を止めるな、と、言ってもらいました。
私は必要な作業続けてたらいいし
重い機械を動かす手伝いもしなくていいと。
本当に本当にありがたい。
私があと15年若ければなんだってしたけど(笑)
何でもやってきたなあ。
昨日友人が
今の年齢では無理なんよ。それをすると身体を傷めるのよ。わかったでしょ?と。
確かになあ。よくわかった。
風防室の防風雨カーテン取り付けるの、買ってもレールはそれ用の丈夫なもので重い。
一人でとてもじゃないけど取り付けできない。
でも
鉛筆で
こことここ。この柱の釘の通ってるのはこの辺り。ここを鋸とノミで切り抜いてやれば何とかなる。
その一言で光がさした。
そっか。
2段くらいの安定した脚立買ったりして
ちょっと色々しなきゃな。
何とかなるか。
そんな気がしてきました。
女の力は若ければ馬力もあるが
この年になると気力や馬力はどうしても少し衰えます。
重い機械微調整しながら動かしてるともうクタクタです。情けない。
若い時は男に負けないと必死でしてきましたが
最近は息子に頼むこと多いです。
なのに今はまだ息子合流してませんから
女一人の孤軍奮闘。(笑)
最初は絵を描くアトリエと思われたみたいで、機械類ご覧になって
何だこれは?と、思われたようです。
電設したり付設すること多いので。
えーい!こうなりゃとことんがんばるぞ~。と
体力作りもしながらやりたいです。
作りたいから。(笑)
馬力出したい。
工房状態見に来られた方は
「あんたは何にもせんでいい」
と、言いました。
「作品作ってたらいい」
私の大切な旋盤や機械類見て
撫でてました。
すごいなあ。いい機械だ。って
私はそれを見て
泣きそうになった。
この方は私の作業を尊重してくださってるのだなと想った。
愛する私の機械や手道具なのである。
愛する木なのである。
そこから生まれるのが
私の愛するおるごーる達なのです。
愛のある物語を作り出す
愛の場にしなくてはならないのだ。
機械や道具を愛し
空間を愛おしんで。
その中から生まれるのが私のおるごーるだと
愚直に信じているんです。
何があってもやる。