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原宿の「Gallery Kitchen」にて、ソメヤケンジ氏の個展を観る。
この大きなダンサーは、過日、我孫子の森の中に展示された。(我孫子国際野外美術展)
「彼女」を作る時、抱き寄せながら、体じゅう血まみれになりながらの作業だったそう。
森の中でいつまでも踊り続ける舞姫を想像してみる。観に行けなかったことが悔やまれる。
一番ハマったのは、このベンチ。木と、メタリックな物の組み合わせがツボの私。
思わず「ううー」と唸ってしまった。ものすごい労力と時間をかけて、作っているのだろう。
物を作る、作り出す人の苦労は想像を絶する。私には出来ない。
「ううー」とか、「ほぉー」とか言うだけの、馬鹿みたいな自分を感じてしまう。
そして無意味に併設のBarでワインなんか飲んでしまうのだ。
マゾとも言える彼の作品(作風)を感じ、ああ、近頃私にはマゾっ気が足りんな、
と反省の帰り道であった。ソメケン、ありがとう。