待ちに待った、父の故郷の本が発刊となった。
『銀鏡神楽–日向山地の生活誌』
・・・砂武昭(著) 須藤功(写真)
ハードカバーの236ページ。読み応えボリュームたっぷり。
いや、読むといより、充実した歴史資料。
百科事典や図鑑の頁をめくるような楽しさだ。
著者、砂武昭(はますなたけあき)氏は、
このブログでもご紹介した銀鏡(しろみ)の長老、銀鏡神社の権禰宜。
(私が今年四月に伺った時、赤い鳥居のしたで一緒に写真に写っていた方)
→ 宮崎(2012/04/16)宿神三宝稲荷神社
そして、銀鏡に魅せられて40年も通い続ける写真家、須藤功(すとういさお)氏は、
私の大切な “飲み友達”・・なんて、ごめんなさい。
東京銀鏡会を通して知り合った素晴らしい方。
父の亡き後、須藤どんがあまりに父と雰囲気、背格好が似ていて唖然とした。
私が芋焼酎を生(き)のまま、湯のみで飲んでいたら、
全く同じ飲み方をされていて、一気に仲良しになった。
初め、須藤先生と呼んでいたが、
「先生はやめて」
銀鏡では彼のことを皆さん「須藤どん」と呼ぶのだそうだ。
なので私も今はそうお呼びしている。
「どん」というのは、あちらの方言で「殿(どの)」のことだそう。
という訳で、この本が出来て私は凄く嬉しい。
本の紹介文そのままコピペします。。。
夜を徹して里人が舞う500年の夢の舞
宮崎県の山奥、奥日向米良の銀鏡(しろみ)は、急峻な山陵に椎、樫などの照葉樹林が密生し、
庭先まで猪や鹿がやってくる山里です。史書に名を残す人々がこのさして広くない山塊に
密かにはいりこんで住みつき、さまざまな文化を伝え、歴史を刻んできたまさに「隠れ里」です。
この里では500年余りも受け継がれてきた神楽が今も毎年12月に銀鏡神社に奉納されます。
本書は、銀鏡に40年以上通い続けている民俗学写真家・須藤功の300枚の写真を交え、
伝承と山の暮らしを熟知した古老が歴史に彩られた奥深い生活文化から神事、芸能まで、
銀鏡を心を込めて記した第一級の民俗誌です。
おお。私のルーツがここにある。
遠い過去、遺伝子レベルの記憶。興味深い世界が広がる。
昭和の山村の暮らしはもちろん、日本の神話から、
大自然の中の人間、宇宙の中の人間の存在についてまで、思いは巡る。
あなたも是非、お手に取ってみてください。
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『銀鏡神楽ー日向山地の生活誌』(弘文堂)