帰って来たら、可愛い雪だるまちゃんが待っていた!
マンションのエントランスの出窓に、ちょこなんと迎えてくれた。
誰が?あたりには誰もいない。
しかしこのセンス。なんという憎らしさ。可愛いさ。
そしてさらに庭を見ると、大家さん(造園家)の大傑作。
夢中で撮ってたら水溜りに足を踏み入れた。
と思ったら、あら。小さな池が出来てる。
石(木?)の猫や兎が、雪に遊んでいた。
灯籠の灯の色が泣かせるじゃないの。
雪の日だからこその風情。
うーむ。良い家だ。なんという贅沢。
ラッキー。大家さんありがとう!
あ、それから、どなたかわからないけれど、
雪だるまちゃん作ってくれた人、
(ここに置いてくれた人)ありがとう!
新川崎の黒沢家訪問。2年ぶりだ。
中村流抜刀道、戸山流居合道八段の、黒沢丘吾氏。
2年前の五月、不思議なご縁で巡り会った。
彼はその時87歳であった。
駅まで車で迎えに来てくださり、
私の差し上げたCDをすぐにカーステレオでかけてくれた。
言葉少ななご老人、と思いきや、
瞳は輝き、何しろその佇まいが素晴らしかった。
一本筋の通った、そして重心が確実に丹田にある物腰。
周りの空気を清めるような、オーラがあった。
抜刀術、居合道といっても、私にはピンと来なかったが、
壁に掲げてある刀を見たとき、体にびびっと走るものがあった。
真剣による、まさに真剣勝負の世界だ。
静かな老人の後ろに、熱い炎のようなものが見える。
漠然とだけれど、底知れぬ魅力を感じて、
そのあとも逢いたい、逢いたいと思いながら月日が経った。
そして去年、彼は脳梗塞で倒れた。
今はリハビリをしながらご自宅で療養なさっている。
献身的な奥方の姿には、後光が射している。
愛し尽くすこと。そして笑顔。心が洗われるようだ。
無口な丘吾さんは、後遺症でさらに言葉が少ない。
けれど握手すると、その腕力のつよいこと。
再会第一声は、「お父さん残念だったな・・・」
不自由な滑舌で言葉をかけてくれた。
ご自身も生死をさまよったのに、
こわばった表情の中に優しさが溢れている。
退院までのリハビリは想像を絶する。努力の賜物。
黙々と武道の修行を積んで来た姿が重なる。
丘吾さん。なんと清々しい。
私は身を清められる思いで彼を見つめる。
ああ。私は平成の世に、武士に会えたのだ。
奥方お手製のご馳走に、目も心もお腹も大感激。
美味しい、美味しいと頂くけれど、丘吾さんは召し上がれない。
皆の話をじっと聴いている。やがて、
疲れたご様子に奥方が寝室へ車いすを押して行く。
ベッドに横たわる丘吾さん。けれど、
変わっていない。何も変わらない。
彼は一生武士なのだ。
側の壁の上の方に、刀が掛かっていた。
また体がびびっとした。懐かしいような、怖いような。
何度も、何度も、手を握った。
何度も、何度も、握り返してくれた。
そのお体がさらに回復なさいますよう。
お料理、心がこもってとても美味しゅうございました。
またたくまの、(なんと)7時間であった。
お二人の手はしっかり結ばれて。
べっぴん
顔面ぴくぴくになりながらも、せっかく朝方までかかって書いた
大量の手紙を出したくて、またもや週末の郵便局本局。
そのあと京成関屋から、青砥経由で京成成田まで。
これ結構快適かも。車内には大きなスーツケースごろごろ。
ああ。飛行機乗りたい。パリ行きたい。
成田からバスに乗って、ハナエさんの病院へ。
病室が別の階に移っていた。ちらっと悪い事も想像したが、
思いのほか、元気そうなハナエさん。ああよかった。
が、今日はお昼ゴハンが無かったなんて言ってる。
ご家族が、出たけど食べなかったんでしょうと言うと、
「食べさっしゃらんかった」
そこにちょうど看護婦さんが来た。
「お昼食べたでしょう?」
そんなどこかで聞いたような会話を聞きながら、
私はちょっとさびしかった。
いつも頭脳明晰なハナエさんなのに。。。
ところが、看護婦さんがテレビの話。テレビはいつも消えている。
「明日はのど自慢が有るから見なくちゃね。ハナエさん歌上手なの?」
するとハナエさんはニコニコ笑って照れた。そして私を指差して、
「この人は歌手なんだよ」
泣きそうだった。
私は思わずハナエさんの手を自分の両の手で握った。
「ありがとう。ハナエさん」
わかっているんだ。わかってくれているんだね。
ハナエさんの顔を上から覗き込みながら、
つくづく綺麗な人だと思った。
「べっぴんさんだねぇ。ハナエさん」
バラ色の唇をぺろっと舐めて、長いまつげをぱちぱちさせて、
まあるい目で私の顔をじっと見つめ返し、
ふわぁ~っと、花が咲くように笑った。
いつもの、ハナエスマイルであった。
これでまた元気になってしまった、私。
ありがとう。べっぴんさん。
猫の日
BIBI嬢のアイラインは完璧。
CHAR
2/22猫の日。
猫をパソコン前に連れてって無理矢理写真撮ってたらやはり逃げられた。
気分じゃない時は駄目ねぇ、猫は。
ふと久々に自分の顔を画面で見る。まじまじ見る。
うわ、プロフィールの写真と完全別人。輪郭が。。。
しかし化粧をしてたからまぁセーフだったが、
猫に夢中になってて撮った後、
これすっぴんだったらup出来なかったよなぁ。
あぶないあぶない。
もう下火かと思ったけど、時々聞くから、
やっぱり気持ち悪いなぁ。
と思って、予防注射打って来た。
特定健康診査の結果を聞きに行ったので、
ついでに申し出たのだが、
「今更?」看護師さんもそんな顔。
そう言えば病院の壁に張り紙も無い。
先生が問診の末、
「じゃぁ打っときますかぁ」
なんてちょっと気の無い感じなので、
一瞬迷ったが、打ってもらった。
抗体が出来るまで2週間だって。
うーむ。無駄なような気もするなぁ。
まいっか。
来年は(今年?)は早めに行きましょ。
全く世間知らずな私。
とりあえず、引き続き緊張緊張。
うがい手荒いマスク徹底しよ。
足立の図書館は、北千住から、ちと歩く。
千住新橋の手前。もっと近くに有れば良いのに。
けど、今日は良い天気。図書館日和だ。
芭蕉の像を横目にてくてく、団子屋寄ったり、
宿場町の面影楽しみながら、歩いてゆく。
しこたま借りた。20冊までOK。
しかも、「明日から月末まで休館です」
なので、返却は3月半ば。
ラッキー。まさに図書館日和だったのだ。
帰り道、路地を良い香りに誘われて行けば、
「やなか珈琲店」
ここに置いてあるのは「生豆」
それを焙煎してくれる。
店内香ばしい香りに包まれて、ああ幸せ。
美味しい珈琲190円。豆屋さんだから、
豆を買いに来た人が待ってる間に飲むスペースなんだろうけど、
ああ、図書館とパックでコースになりそう。
都内結構沢山あるのね。知らなかった。
お近くにも有るかな。行ってみて。
珈琲の香りで幸せになれるよ。
初右近
湯島の、酒亭「右近」。
今年初めて行った。
電話で女将が「2回も死にかけたよ」と言うので、
びっくりして飛んでった。
こころなし、いつも溌剌とした顔が少しやつれて見えた。
血栓が腸に飛んだり、足に飛んだりしたそうだ。
あと、不整脈。
ちょっとちょっと、気をつけてよ。
働き過ぎだよなぁ。それに煙草。
それやめなさいよ。
などといいながら、
久々にゆっくり話が出来た。
私のでっかいポスターを壁に貼ってくれている。
よっぽど怖い思いをしたから、無理はしないと、
ちょっとさびしそうな女将。
今年のライブの計画もたてられないと言う。
じゃぁ、ママは無理しなくていいから、私主催でやるわよ。
ということになり、
5月25日Salon de Bankaii @右近です。
ちょっとさきだけど、
湯島の名物女将のお顔見に、私の歌を聴きに、
いらしてください。
日本酒とおでんで、一杯やりましょう。