会津若松から只見線に乗車して宿泊予定の会津宮下 ふるさと荘を目指す。
17時出発、すでに日が暮れている。


景色など見えるはずもない。
ローカル線なので椅子は硬め。大丈夫かな坐骨神経痛。
車内に女子高生さんが一人座っている。行く方向の向きなどお聞きする。
やがて男子高生も駆け込んできた。兄妹かな、会話が自由で気持ちがよい。

1時間半、会津宮下に到着。なんと、この兄妹?も降りた。
通学にこんなに時間をかけているんだ!
しかし、駅は明るいけれどあとは電信柱の灯りだけで暗い。

前を歩く女子高生さんに声をかけると、快く一緒に歩いてくれる。
でも 遠いですよって。
駅から15分のはずだけれど。
さっきの男子高校生は幼馴染だって。
女子高生の着ているジャケットには高校名と弓道部。
わたしも高校の時は弓道部。
弓道部の時の楽しさと辛さと厳しさと切なさが、先ほどのSL列車と重なり一気に舞い戻ってきた。
途中、女子高生さんは自分の家の方向へと。
私のこの先を心配して下される。
そんなときに3人組のヤングママさんグループ。
なんと 同じ宿!一緒に行きましょうって。
暗い山道、ヤングママさんのグーグル先生のおかげで何とか宿に到着できた。
もしも 会えなかったら どうなっていただろう。
暗くて雨で月明かりも星明かりもない。
急なお泊りで空いているところがない中、ここだけあった。もちろん安い条件で。
一泊夕食付。素泊まりもあったけれど、夕食を付けても1万円にならない。
温泉もついている。しかも 効能もしっかり。超お得って感じで。
ヤングママさんグループに出会う奇跡をもらって無事到着。

ママさん達と手を取り合って喜んだのはいうまでもない。何度も何度も何度も感謝の言葉を伝えた。

テレサテンが生前この山奥の観光開発に尽力したそうだ。



口コミに カメムシさんがいるのでガムテープをロビーでもらってねって。
食べきれないほどのボリュームたっぷりのお夕飯と良い温泉で、9時には寝床につく。
確かに、テーブルの上にはカメムシさんがあおむけになって2匹。夜中にごそごそ1匹。



ちなみにごきぶりとは違うので、カメムシがいるって自然の当たり前のことだから大丈夫。
カメムシは自分の匂いで死んじゃうんだって(残念な生き物から)
雨は続いている。
朝方始発の只見線を見たくて雨具装備して宿を出るが暗い。遠くの車両が写るはずもない。
でも マジックアワーに染まりたい。
私の一人旅
この宿に辿り着くまでの冒険も
とてもとても素敵な幕開けだった💓