平和通に「すみれ」というお好み焼きさんがある。
店名は「smile(スマイル)」をローマ字読みして「すみれ」なのだそうだ。
お店のスタッフが笑顔でお客様を迎える。
お客様に満足して笑顔で帰っていただく。
そして、スタッフが笑顔でお客様を送り出す。
そんなお店を作りたいというところから店の名前を決めたということを聞いたような気がする。
そして、ある時、車椅子の少女から質問されたことがある。
「おじさん、人と人の心をつなぐのはどうすればいいと思う?」
少女の目線までしゃがみこみながら
「相手を思いやる心を持つことかなあ?」
「うーん、ちょっと違う」
「じゃあ何かなあ?」
「笑顔だよ」
「そうか、笑顔か!」
「そう、笑顔だよ」
この少女のほうが深い。
なぜなら、禅の言葉の「和顔愛語」とは、いつも和らいだ笑顔と、温かい言葉で接すること。
一人ひとりがそう心がけることで、私たちの社会はずいぶんと暮らしやすくなります。
人と人の心をつなぐもの。
それは微笑みと思いやりある言葉です。
私よりこの少女の方がずっと大人である。